私はあいつを許さない。

双子の心

　私は有栖川花凛(ありすがわかりん)根暗な中学二年生。

　私が根暗なのには理由がある。

　それは、＿

　｢おっはよー!｣

　そう言うと、こいつはぎゅっと抱き締めてきた。　

　因みに私が根暗になったのはこいつのせいだ。

　こいつは妹の真凛。

　私達は双子だ。

　双子の中でも私は姉。私は、姉であるためにいつも。いつも!いつも居場所を奪われてきた。

　こいつのせいで!!

　こいつがいなければ私は今頃、幸せに!!

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　こいつは私とは違って人気者で、いつもクラスの中心にいた。

　私だって同じ顔してるじゃない。

　私だって声、同じじゃない。

　だってこいつのしてる髪型、私が最初にしはじめたのよ？

　どうして私じゃダメなのよ！

　こいつが話しかけると皆嬉しそうな顔をして話す。

　私だって似てるからきっと同じように話してくれると思った。

　何回も、　

　何回も、　

話しかけた。

　でも＿、結果はどれも同じだった。

　皆、私だと思うとすぐに、

　『あ、なんだ。真凛ちゃんじゃないんだ。ごめんね。』

と、言って散っていく。

なんで？　　　　なんで？　なんでよ....。

なんで..なんで、?　　なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

　　　　なんで私じゃダメなの!!?

めちゃくちゃ悔しい＿。

だから、

　だから、私は、

　私の居場所をすべて奪ったあいつに

　　　復讐をする＿＿＿＿＿＿＿＿。

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　やほり～ん☆

　花凛の妹の、真凛だよ☆!

　実は私、元々は根暗だったんだよね～!

　ショーゲキ、かみんぐあうとだね!　

　んでもって姉はいつもニンキモノ☆

　あ、因みに小学校の時ダヨ☆

　でも、そんなの当時の私にはどうでも良かったんだ～。

　だって、おねぇちゃんが笑ったくれていれば私はとっても幸せだったから！　

　でもさ、ふいに思っちゃったんだよね。

　大好きな姉が、いつも笑っている姉が、悔しそうな目をしているところを見たことがない。

　あのね、私は当時根だったから、それなりに悔しさはあったんだよ☆

　だからさ、

思っちゃったんだよね。

大好きな姉が、いつも笑っている姉が、

悔しそうな顔をしているところを、

見てみたい☆　

な☆

　　　　　　　　てねっ☆

今の私はぁ、

とってもシアワセ、だよっ☆