第184話 王サンズ(オッサンズ)
昨晩、僕が寝ている寝室で宴があったのはわかっていたんですよ。で、皆さんこの寝室のいたるところで毛布に包まり雑魚寝してます。
てか、なんであんたらがおるんとですか!
寝返りしたオッサンの顔は
「‥‥‥アレム大国のタイル王?‥‥‥タイル王だよな‥」
で、僕がジィーとその顔を見ていたら背後からメイルが、
「光様、昨晩光様が寝ている間にお父様がガルバディ帝国に4WD車で来たのですわ」
言ってきたので僕はなんで?と聞いたんです。
「今回のこの国で起きた事、すべてお父様に話したら『いまだったらスムーズに色々な事が運びそうだな』て、言ってましたわ」
僕はこのタイル王の『スムーズに事が運ぶ』の意味が直ぐにはわからなかったんですが、よくよく考えてみましたよ。何故僕はこの国に来たのかを‥‥‥
「確か最初はブレイク王が音信不通になったて事で僕が調べる事になりここに来たんだよな。けど‥‥‥その前に何か大事な事が‥‥‥」
そう僕は腕を組んで考えているとですね、タイル王が目を覚ましたんです。
「ふあああ〜っ!‥‥‥おう‥‥光、起きていたのか!」
いきなり起きるなり頭をかきながら、僕に挨拶をしてきましたよ。
「仮にも大国の王様ですから、そんな雑魚寝なんかしていいんですか?」
「なに固いことを、たまにはいいではないか。なあ!ブレイク!」
「へぇ?ブレイク?」
タイル王が名を叫ぶと、今度はガルバディ帝国のブレイク王が目を覚まして、
「う〜ん?‥‥‥おう!タイル!おはよう!」
「へぇ?へぇ?タイル?」
起きるなりいきなり二人の王が名を呼び捨てあっているので、僕は驚きましたよ。
で、
「おい!お前も起きろよアレク!」
「へぇ?へぇ?へぇ?アレク?」
ブレイク王が横で寝ていた人を揺すり起こしますよ。
「‥‥‥あ〜、‥‥おう!二人ともおはよう‥‥」
まだ眠たいのか、半分寝た状態のアレク王。
「‥‥‥うん?‥おう‥‥光‥イレイとエレムと仲良くやっていたか?」
僕はですね、そのセリフにため息で応えましたよ。
が!この三人はいつのまにこんなに仲良くなったんだ?
で、その疑問にミリアがですね、
「私たちが光様と結婚したらお互い親戚同士になりますからね♡ それにお父様達、なんだか似た者同士みたいですしね♡」
に、似た者同士ですか(-.-;)‥‥‥
てか!あのアレク王やタイル王の性格に輪を掛けた様な性格ですからね、ブレイク王は!
と言うか、結婚て‥‥‥まだ正式な婚約もしてないのに。
て、ムウ〜〜〜ん(-。-;
悩んでいると、イレイ、メイル、ミレン、エレム、ミリア、クリエラ、六人が僕の目の前に来ましたよ。
で!
「光、悩みがあるなら相談して」とイレイ
「そうですわよ。光様」とメイル
「元気がないと旦那様ではないです」とミレン
「ダーリン♡私が元気にしてあげますわ♡」とエレム
「光様‥‥私が貴方の力になりますわ」とミリア
「光様、私にできる事があれば言ってください」とクリエラ
僕はそんな彼女達(婚約者達)を見て、このまま悩んで元気ないと六人が心配するので、
「ありがとうみんな。うん。けど‥大丈夫だから」
僕は彼女達に大丈夫そうに笑顔を作り見せると
「「「「「「あー、やっぱり!」」」」」」
彼女達は声を揃えて言ってきましたよ。
「えっ?やっぱりて?」
僕は不思議そうな顔をしてみんなを見るとですね、どうやら僕は疲れている時の作り笑顔はどうやら口元がヒクつくみたいなんです。
で、僕は思ったんです。彼女達は僕自身が気づかない、こんな些細なところでもよく見ていたんだと。そしてこれは裏を返せば、僕の事をかなり心配してくれていたんだと。
だから僕は思わず、
「‥‥‥みんな‥‥(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
ホロリときちゃいましたよ。そんなホロリとした僕にタイル王達から衝撃の事を言われましたよ。それは‥‥‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます