第110話 戻って来ました!

クリエラさんと女性兵二人は、僕が忽然と消えた事で暫し呆然としてますよ。


「「「‥‥‥‥‥‥」」」」


けどですねえ〜

チーとマーはですねえ〜


「‥‥‥ねえ、マー」


「‥‥‥なに? チー」


「やっぱりこれって‥‥‥」


「チーもそう思う?、うん、僕も」


「「‥‥‥光の新しいスキル‥‥‥」」


チーとマーはお互いに顔を見合わせると、頷きますよ。

で、その会話に呆然としていたクリエラさんが、我に帰るとチーとマーを見て、


「‥‥‥光様の新しいスキル?‥‥‥」


まだ半分、心ここに在らずのクリエラさん。


「うん! そうだよ」

チーが頷いて言います。


「だよ!」

マーも頷いて言います。


「スキルですか‥‥‥」

まだ、僕が消えた事に不安を拭えないでいますよ、クリエラさんは。


で、チーがですねえ〜〜


「クリエラ、光なら大丈夫だよ。たぶん新しいスキルのせいで消えただけだから、直ぐに戻ってくるよ。ただ、なんのスキルかは光が戻らないとわからないけどね」


そう言うと、マーも頷きますよ。


そんな二人?(二匹と言った方がいいのか?)

を見たクリエラさんは、少し安心したのか


「ですわよね‥‥‥」


「そうそう」チーか頷きますよ。


「そうだよ、クリエラ」マーも頷きますよ。


「そうですわよね(少し笑顔)」

クリエラさん、少し元気になりました。


「そうそう、大丈夫、大丈夫」


マーは腕を組んで、また頷きますよ。


で、チーはですねぇ〜


「光なら大丈夫だよ。どうせまた、新しい婚約者を連れて戻って来るって」


なんて事を言うので、クリエラさんはまたも

今度は違う意味で呆然としますよ。

で、で、チーはと言うと‥‥‥

マーにドロップキックを喰らい何処かに飛んでいきました。



◇◇◇◇



そしてですね、クリエラさん達の前に‥‥‥


「わあああー!」


僕が高さ3メートル程の所から急に現れると地面に「ドスン!」とお尻から落ちましたよ。

で、で、で、これまた定番中の定番で、僕の後にイレイが現れるとですね‥‥‥

僕の腹の上に「きゃあああー!」と悲鳴と共に「ドスン!」と落ちてきましたよ。

無論僕は「ぎょえっ!」とまるでカエルが変な風に鳴くような声をだしましたよ。ええ。


で、


「いたあ〜〜ぃ、‥‥‥あれ? ここは? ‥‥‥えっ! クリエラさん?」


イレイは驚き、周りをキョロキョロとした時、クリエラさんを見つけましたよ。


で、で、


「えっ‥‥‥イレイ姫様!」


「えっ‥‥‥クリエラさん?」


イレイはクリエラさんを見て


「戻ってきたんだわ!」


僕とイレイはクリエラさん達の所に戻ってきました。

で、どうやって?


それはですね〜〜‥‥‥

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