第77話 僕は神様ではない
スマホの設定画面では、そのスマホの現在の設定状態が確認する事ができるが‥‥‥
「これは‥‥‥」
僕は直ぐに自分のスマホのある画面に‥‥‥
そして‥‥‥
「やっぱり‥‥‥違う‥‥‥見つけた!」
「「「「「‥‥うん?」」」」」
ブレイク王達は、どうしたんだとした顔で僕を見ます。で、
「どうしたんだ?光」
アルベルが僕に聞きます。
「見つけたんですよ、証拠を!」
「うん?」
「五百年前の僕が、僕であって僕じゃない証拠を!」
僕は両手に持っているスマホを少し震えながら、何かを見つけた喜びの様に答えた。
「五百年前の光が、今の光じゃない事がわかった?どう言う事だ」
ブレイク王が言うと、
「このスマホのシリアルナンバーなんですよ!」
「「「シリアルナンバー?」」」
「ええ、このスマホは一個づつに番号が割り振られていて、同じ番号はありえないんです」
「えっ?‥‥どう言う事?」
と、ミリアがまだわからない様な顔をして聞いてきます。
「つまりは‥‥う〜ん‥‥あっ!、指紋認証、あれと同じなんですよ!」
ミリアは
「指紋認証?」
で、僕は先程説明した指紋認証の事を話す為人差し指を立てると、
「人の指先には指紋と言う模様がありますが、この指紋はほぼと言うほど、同じ指紋はないんですよ」
「‥‥と、言う事は、スマホも同じ番号はありえないと‥‥‥」
デーブルがまだ半分わからない様な状態で聞いて来ます。
「ええ、つまり同じ僕なら、このスマホのシリアルナンバーも同じになるんですが、番号が違ってます」
そう!もし、五百年前の僕と今の僕が同じなら‥‥‥このスマホのシリアルナンバーも同じになるはず‥‥‥‥‥‥けど‥‥‥違っていた。
「じゃあ!‥‥‥じゃあ!!、貴方は‥‥‥光は、本当に、私の知っている光ではない‥‥‥と」
泡白い?黒?球体の悪亜が僕の顔の所に来て言います。
僕は目を閉じて、申し訳ない様な顔をして
「‥‥‥うん‥」
と、頷くと‥‥‥球体の悪亜はまるで木の葉が舞い落ちる様に地面に落ちた。
「あっ!おい、悪亜!」
僕は悪亜を両手ですくい上げると、悪亜は、
「‥‥‥そんな‥そんな‥目の前に居る光が‥‥‥光じゃないなんて‥‥だったら‥私は‥‥もう、本当に一人なの?‥‥」
まるで、目の前の希望が無くなり、絶望しかない‥‥‥そのような感じで話す悪亜。
「「「光なんとかならないのか」」」
ブレイク王やアルベル達が僕に言いますが‥僕は神様ではないんですよ。
悪亜を一人にしない為に人を蘇らせることなんて、出来ないですよ!‥‥‥‥‥
「蘇らせる?‥‥‥‥‥‥そうか‥‥そうか‥そうだよ!、悪亜!‥‥‥五百年前の事を知る人物が居たよ!僕ではないけど‥居たよ!」
「「「「「えっ!!!」」」」」
「光‥‥‥本当に?」
悪亜にまるで少しの日が差し込んだ様な‥‥そんな悪亜に僕は、
「ああ、悪亜は一人ではないんだよ!あいつが居たんだ!あいつが!」
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