第54話 ミリア
僕とマーの前に現れたのは‥‥‥牢獄。
しかし何故この様な所に牢獄が。
(((「も、もしかして幽霊の牢獄では?」)))
僕が怖さで震えながらマーに言うと、
「いや、違うよ‥‥‥だいたい魔法で結界が貼られていたから魔法が使える奴かも」
だったら余計、尚更悪いではないですかあああ!!!
で、僕は
(((「‥‥‥じゃ、じゃあ、これは見なかったて事で退散しますかぁ」)))
僕が震えながら言うと、
「‥‥‥そこに誰かいるのですか?」
先ほどの女性の声がハッキリと聞こえます。
「えっ!!?」
「光!あそこ‥‥‥」
マーが指差す所にスマホのライトを当てると
「眩しい!」
声が聞こえましたです。
で、照らしたライトの先には‥‥‥
女性?いや‥見た感じは少女‥‥ですよ
そして‥‥少女?らしき人の隣にはベッドがあります。そのベッドには誰が寝ているポイです。
◇◇◇◇
地下の扉の前では兵が今だに右往左往してます。
しかし一向に扉は開きません。
当たり前ですね、扉は向こう側は、瓦礫で塞がれていますので。できわめつけは扉が開かない様に溶接されてますから。
しかし‥‥‥いったい誰がこの様な事を‥‥
アルベルは思い当たる人物を今回の件に照らし合わせたが‥‥‥やはり分かりません。
「反政府ではない、俺の知る人物でもない‥‥‥いったい誰なんだ!」
「ギッシュ、私が魔法で瓦礫や扉をなんとかしましょうか?」
チィーユがアルベルの顔に自分の顔を近づけて言うと、アルベルはプイと顔を横に空します
「今はまだ‥‥‥様子を見よう、これを仕組んだ人物が来るかも‥‥」
『もうお!ギッシュは私の気持ちもわかってよね』
チィーユが顔を膨らませて呟きますよ。
暫くすると‥‥‥足音が聞こえた、
「コツ‥コツ‥コツ‥‥」
と。
◇◇◇◇
僕らの前にいる少女とベッドに横たわるのは誰なんだ?
「あなたは一体だれなんですか!?」
すると少女は
「‥‥‥名乗る前にまずは自分から名乗るのが礼儀じゃないかしら!」
なっ、何なんだ。かなり強気で行ってきましたよ。
けど‥‥‥なんだか‥‥誰かに‥?
「あっ!」
そうだ!この強気の発言''メイル”にそっくりだよ。
だったら‥‥‥もしかしてこの中にいる人は
「あっ!す、すみません」
僕が直ぐに素直に謝ると少女は少し驚いた仕草をします。
「僕はプリム小国の国王代理で来ました、
乙川 光と申します」
「プリム小国!」
「うん?」
やっぱり少女は驚いてますよ。で、座っていた椅子からスクッと立ち上がると、
少女は僕の所までスタスタと歩みよってきました。
「「えっ!」」
今度は僕とマーが驚きます。
そして‥‥そして‥‥
少女の顔がハッキリと分かりました。
顔はまだ少女?女性?的な感じ。
髪は薄紫ポイ髪色、肩より少し長いストレートの髪に左側にリボンを結び、そして瞳は薄紫?しかし黒?にも見えますよ。
けど‥‥‥けどですね‥‥‥
雰囲気が何処か‥‥‥あの瞳は‥‥まるで
『イレイ!』
そう!それはまるで初めて合った時のイレイの瞳だ!
だったら‥この少女は‥‥‥
「申し遅れました。私はミリアです」
「ミリア?」
「ええ、そしてそのベッドに寝ているのは
ガルバディ帝国の王、ブレイク=デ=ガルバディ。わたしはその娘、ミリア=デ=ガルバディです」
「「ガルバディ帝国の王と娘ですかあああああああああああああああああああああ!!!」」
僕とマーは驚きました。ハイ。
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