第13話 いやな予感‥‥‥
アレムの城に着いて数時間が立ちました。
日もとっぷりと暮れ辺りは暗い‥‥‥と思ってましたがある程度は明るいんです。
それが魔法石火と言う物らしいです。これは普通の石に魔法で火を起こせる石にした物らしいです。この魔法石火は料理にも利用できるそうです。つまり焼け石に水でこれを使えばいつでも暖かいものが食べれるそうですが、温度調整が微妙らしい。小、中、大、の魔法石火で調整するらしいんですけど。
で、チー曰くこれが魔法科学の1つだそうです。
ですから夜になると松明の代わりに魔法石火を使うとのこと。まあ、松明の代わりですから明るいと言えば明るいんですが、やはりLEDの街灯に比べれば遥かに暗い。で、100円ショップで買った小型のLEDの懐中電灯を試しに使用したら明るいのなんの。近くにいた人達がなんだなんだと騒ぎ立て始めたので直ぐにしまいましたけど。
で、今から僕らはタイル王の計らいで晩餐会を開いてくださるとの事で別室の大広間へと案内されている最中。
えっ?正装ですか?アレク王とイレイは正装着を借りたんですけど僕は‥‥‥このトレナーとジーパンが正装だと嘘をつきました。ええ、嘘をつきましたとも。だってねえ、もうあの中世の西洋のブカブカした服は合う合わないの問題ではなく、着たくない、でしたので。
しかしメイド服だけはあまり変わらないんですね。あのヒラヒラしたのにロングスカート、なんて言うか癒されますよ。
けどね、1番癒されたのはイレイのドレス姿
。青いドレスにイレイの明るい黄緑色の少し髪先がウエーブ掛かったストレートでもうね
、一日中見ていても飽きませんよてな具合。
「女神様が降臨されたようだ」と僕は思わず呟いたのをイレイに聞かれたらしくイレイは
「‥‥‥‥‥////」顔を赤くして下を向いて黙ってしまいました。
で、僕の呟いたのをアレク王にも聞かれたらしく
「うむ‥‥‥光、もし良ければイレイと一緒にならないか?」
「なあっ!あ、あ、アレク王まで(焦り)」
この国の人達は気に入った男性がいれば、直ぐに結婚をさせるのがならわしか?
‥‥‥けど、イレイとなら‥‥‥て、僕はまだ結婚は‥‥‥けど‥‥‥やっぱり‥‥‥イレイとなら。
う〜ん、と腕を組みながら歩いていると晩餐会の大広間に着いた。
扉を開けるとそこは別世界のようだ。天井には煌びやかなシャンデリア、壁一面には鮮やかな絵が描かれ長いテーブルには豪華な食事が並ばれ、各椅子に1人メイドが着いていた。
そのメイドに椅子を引かれ椅子に座ると今度はワイングラスを渡されるとワインを注がれた。そして、
「今宵は無礼講である。存分に楽しんでいくがよろしい」とタイル王の合図で晩餐会が始まり暫くするとタイル王とアレク王が2人して何か話し合っているのが見えた。
「なんだろう?」と2人を見たら2人は僕を見るなりニヤリとした。そして後ろにいたメイドから
「王様がお呼びです」と。
僕はタイル王とアレク王のとこに行くと僕はタイル王とアレク王の間に立たされるとタイル王が、
「今宵ここに御集りの者達よ、みなは既にご存知かと思われるが改めて紹介しよう。今回我が娘メイルを助け、プリム小国のイレイ姫を救った、乙川 光である。この者がいなければ我が娘メイルもプリム小国のイレイ姫も救えなかった。そしてここに居るプリム小国の王とわしは話し合った」
そう言うとタイル王とアレク王は僕を見るとニヤリとした。
何か‥‥‥いやな予感。
「「アレム大国のメイルとプリム小国のイレイと乙川 光との婚約を正式に発表する」」
2人が同時に言う
「うん?‥‥‥‥婚約‥‥‥ねえ‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
こ、こんやくうううううううう!!!!!」
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