第11話 アレムの城の前まで来ました
僕達はアレムの首都の城を目指して4WD車を走らせた。
で、メイルと執事のセパン=レ=アクセルを連れて行く事にしたが、後部座席にアレム王、メイル、執事のセパンの順で座って貰ったが‥‥‥
(いちお3ナンバーなので三人座っても余裕があるんです)
「なんですのこの椅子。まるでソファーの様に柔らかいのですね。あ、それはなんですの?それは‥‥‥」
とあれこれメイルがアレク王とイレイが初めて車に乗った時と同じ事を聞いて来たので、以下略て、ことで。
で、アレムの城壁の門の警備なんですけど、流石メイル。顔パスですよ、顔パス。
最初は見慣れない馬車の様な物が来たので兵が5、6人車を囲むんですよね。まあ、あたりまえと言えばあたりまえです。それでリアウインドウを開けたら兵が「窓が‥‥‥」て驚いていたんですが車内にメイルを見るとすんなり通してくれました。
普通は通行許可証みたいなのがいるみたいなんだけどね。
で、そのような何箇所かの関所?みたいな所を通ってようやく街中です。
「夕刻も近いですからかなりにぎあってますね」
と助手席にいるイレイ。
街中は石畳の道で出来ていて歩道も別れている。道幅もおよそ15メートルぐらいか。
ただ、やはりと言うか右通行、左通行など決まってなく馬車はお互い避けながら通行していた。人もそうなんですけど。人の場合はすぐに避けれますけど、馬車となるとそうはいかない。鉢合わせになったらどちらがどくかで言い合いになっていたのをここまで来るのに何件か見たましたよ。
「やはりこのメイン道路をどう走るか?」
「光、どうするの?」イレイが聞く。
「この先は運転が荒くなりますから何かに捕まっていて下さい」
「うんてん?荒くなる?どう言うことですの光様」とメイル。
「えっ!あっ、と、とりあえずは何かに捕まっていて下さいと言うことです」
僕が言うと、
「では‥‥‥」とメイルが僕の左腕をガシッと掴みますよ。
「あ、あのう、メイルさん、これでは運転が出来ないのですけど」
「え?あっ!ごめんなさい///」
謝るメイルにイレイはワザとでしょう、てな顔をして見てたのを僕はしっかり見てましたよイレイ。
このままでは時間だけがすぎていくので、
「アイ、3Dモニター作動」
「3Dモニターサドウシマス」
「続いて人と馬車の移動予定パターンを分析」
「ブンセキカイシシマス」
「熱感知センサーを広範囲にて作動」
「ネツカンチセンサーサドウシマス」
光がアイに次々に命令するのでイレイが
「何をするんですの?」と少し心配そうな顔で。
「ここの街道を一気に抜けます」
「「「えっ?」」」
後部座席の三人が驚いていた。
「ブンセキカンリョウ。コースヲ3Dモニター二ウツシマス」
すると運転席の前のフロンウインドウに矢印が出た。
いきなりフロントウインドウに矢印が出たのでイレイ達は驚いた。
「な!何ですのこれは?」
驚くメイル。
「詳しい説明は後でします。今はこの矢印のとうりに進めばここの街道を早く抜けれます」と僕がいいますと、
「な、なんと!」
とアレク王。
「とにかく先を急ぎます。アイ、ブレーキとアクセルのタイミングよろしく!」
「リョウカイ」
「では行きます!」
僕はそう言うと4WD車のアクセルを踏むと石畳の上をキュキュキュキュツ!!!と走り出した。
まずは一台の前方の馬車を軽やかにぬいていく。馬車の御者や馬車の客が驚き、不思議そうな顔で見てますよ。
矢印のとうりに次々と馬車や人を抜いて行く4WD車、その際「なんなんだ!あれは!」との声があちらこちらで。
まあ、あたりまえかな。だって見たこともない物が軽やかに馬車や人を抜いて行くもんだからね。
「ゼンポウニヒャクメートル、ヒダリニショウガイブツアリ、ブレーキタイミング‥‥‥5.4.3.2.1」
アイがブレーキタイミングを言うと僕はブレーキを踏みます。
「アクセル、オン」
そして僕はすかさずアクセルを踏み、矢印のとうりに進行‥‥‥。
「500メートルサキ、ヒダリタテモノノカゲヨリネツカンチニハンノウ、アトハチビョウデソウグウシマス」
「了解!」
そして、物陰から出て来た人をも避けて行く4WD車。
そういったアイと僕のコンビネーションでこの混み合った街道を僅か数分で通る事が出来た。
ただね、車内にいた4人と一匹?は驚いてましたよ。
けど‥一番驚いていたのは助手席のイレイかと思いきや、アレク王だったり。
で、その横のメイルは凄い凄いで身を乗り出さんばかりに楽しそうにしていましたよ。やっぱり女性はこう言うのは強いんですかね。 て、イレイも、楽しそうにしていたのを僕は一瞬見てきずきましたよ。
‥‥‥で、ようやくアレムの城の前まで来た僕らでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます