時速8キロ





 どれほどの道を歩いて


 どれくらいの日々を重ねれば


 この答えが分かるのだろう





 今はその答えが


 分からないことくらい


 分かってる





 分からないことに苛立ちはない


 分からないことが当たり前なのだから


 それを分かるようになるには


 まだ歩みが足らないのだから



 



 いつか分かることを


 今考えたって仕方ない


 今考えたって


 分からないのだから





 

 一日に一歩も進まない


 けれど


 ゆっくりとした時間の流れと


 気持ちのいい朝は


 過去の僕が欲しかったものだ


 





 進んでいるんだ


 何もしなくても


 何かやってても


 時間は平等らしい


 





 






 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る