【喧嘩】さくさくスナック小説

くろーばー

喧嘩

【喧嘩】





「私、就職する。」




きっかけはこの一言だった。


この一言を聞いて、過去の私は口を利いてくれなくなった。


口を利いてくれなくなった事で、逆に肩の荷が下りたようなスッキリとした気持ちで、今の夢を辞める事を周りに伝える事が出来た。








私は小さい頃から、漫画家になりたかった。


その為、たくさんの漫画を書いた。

何度も持ち込みをし、アシスタントもした。


それでも漫画が編集者の目に止まることは無かった。




もう何年も続けている。


もう正直疲れた。


これで良かったのだ。





自分自身しっかりと納得が出来始めた時、過去の私が動き出した。






過去の私は怒りながら訴えていた。


必死に訴えていた。





それでも私が首を横に振ると、大泣きした。


そして、私を何度も何度も叩いた。






私はそんな過去の私を抱きしめる。







ごめんね









私の頬を涙が伝っていた----





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【喧嘩】さくさくスナック小説 くろーばー @cocoa7128

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