砂上のグルク
あばら屋
第1話 既に死んだ世界にひとり
私が目を覚ましたときには、何もかもが終わっていた。目の前ではまるで私を嗤うかのように砂塵が渦を巻き、消えていく。そして視界に現れたのは、おびただしい数の”知り合い”だった。しかし、そのどれももう二度と口をきくことはない。ある者は、頭部に赤い花を咲かせ、きける口も持っていない。
・・・ああ。またか。狩りの時に使用した大量の重火器が視界に散乱している。
私はゆっくりと立ち上がり、一番近くの
「っ・・・!くそっ・・・!」
目から流れる涙を止めることができない。視界が滲み、乾いた砂にシミを作る。また、生き残ってしまった。また、死なせてしまった。
ふらついた足でなんとか
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