【修理】さくさくスナック小説

くろーばー

修理




ピーポーピーポーピーポー





今日も人が運ばれてくる。


白い車が止まり、ベッドの上に寝ている人を何人かの人が囲み、白い建物へ連れて行く。


消毒と白血球の匂いが鼻につく。




ベッドの上の人は、そのまま連れて行かれ、とある部屋の中に運び込まれた。

なにやら高そうな機械や、鋭利な刃物が置いてある。


すぐに全身真っ白の人が入って来た。

白いマスクと白い帽子まで着けている。



全身真っ白の人は、ベッドの上の人の横に経立つと眉をひそめる。



「これは...酷いな...」



ベッドの上の人は、皮膚がところどころ破け赤い液体に塗れている。

そう、血塗れだ。



「これは、事故の時の記憶はない方が良いかもしれないな。」



全身真っ白の人がそう呟くと、周りの人も頷いた。


全身真っ白の人は、ベッドの上の人の頭を触り、場所を確認をすると注射を挿す。

そして、ジェル状のチップを頭から吸い出した。



「血液を入れてくれ。」



医師がそういうと、ベッドの上の人に点滴が付けられた。






そのボトルには、







『OIL』の文字が書いてあった。








後日、ベッドの上の人が目を覚ますと記憶がなく、医師から記憶喪失と診断された。



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【修理】さくさくスナック小説 くろーばー @cocoa7128

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