ゲキブに入った時点でキチガイ!

片山のこ桐

第1話 あ、1話というより序章です

【嘘吐き】

嘘を言うこと。また、その人。




「では、3つ目。最後の質問です。あなたはこの学校に入って何がしたいですか?まとまった方から挙手制でお願いします。」

 一瞬の間。ここぞとばかりに手を挙げる。

 はい、どうぞ。と指された私は持ち前の大きな声で答える。


「私は、演劇部に入りたいと思っています!」


 もちろん、そんなことは、微塵も思っていなかった。

 その時の私が思っていたことといえば、『絶好のアピールポイントなのになんで皆さん手を挙げないんだろうなぁ。はっはー』である。性格悪い?大きなお世話ですよ。

 ちなみに、合格発表の際に知ったことだが、私と一緒に集団面接を受けた見知らぬ人々は、全員、『不合格』の通知を受け取ったいた。

 ……………なんかごめん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る