第23話 数年後の未来と隔夜夢崩壊と翻弄され続ける亡者と
数年後の未来は・・・
ソシャゲが世の中を席捲すると言われて、数年
最近はどうやら下火の様である。
コンテストで書籍化したいと多くの亡者が望むが、
そう遠くない未来、書籍って概念自体無くなるかもしれないらしい。
ユーチューバーのごとく直接お金が入るシステムになるかも
とはいえ
完全な実力主義になるならば
きっと今より精神的にキツイ亡者生活になること必至かな(虚ろ眼)
都市間競争だって活発だ。
磁場という新しい都市もできて、
この隔夜夢だって、いつまで存在するかわからない。
今は見上げるばかりのこの巨大な都市も・・・
いずれは、寂れて廃墟になって遺跡になるんだろうか・・・
なんという無常
数年後の未来さえ今は読めないわからない。
$$$
夕刻、陽が沈みかけている。
空は、夜と夕方が半分くらいだ。
シヴァが朝食の準備をしていた。
今時、薪で調理しているなんてと思ったがこの最下層では
そこまで珍しくもないか・・・
「ご主人様・・・お食事の準備、もうしばらくお待ちください」
にこりと笑って料理をするシヴァ
「ああ・・・ありがと」
そう返しつつ、シヴァの料理をする姿をぼんやりと眺める。
彼女は体質的に火を消してしまいやすいが、
距離を取りつつ、懸命に火と格闘しているようだ。
努力家な彼女・・・
木のテーブルに並べられた食事
ジャガイモとベーコンのスープ
胡椒が良く効いている。
今日の料理もおいしいかった。
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