雲海のゼロ戦
八雲ヨシツネ
プロローグ
かつて陸海空を問わず日米が激闘を繰り広げた南方の島々の沖合に1隻の漁船が停泊していた。この漁船は漁をするために停泊しているのではなく、この船の主が漁に使う網の手入れをしている際に声をかけてきた老人に依頼されて彼を乗せて沖合まで船を出したのだ。
夕暮れ前の海を島々を背にして立つ青い目の老人は持ってきた花束を海にそっと投げ入れるとしばらくそれが漂うさまを眺めていたが、姿勢を正すと敬礼をして長い黙祷をした後にそれまで黙って見守っていた漁船の主に礼を言うと、この漁船は出発した桟橋へと戻っていった。
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