第4話 職業決定

 この世界には冒険者という職業がある。内容は、魔物討伐や採取から人探しなど、いわゆる何でも屋である。酒場は冒険者ギルドも兼ねていて、すぐ近くに窓口があった。とりあえず登録。すぐに出来る仕事を探そうとするも、「ちょっと待て」とマッチョウさんに止められた。


「そういえば、その服。見たことねえ服だが防御力はあるのか?」

 知りません。学校の制服の防御力なんて知りません。あ、そういえば、冒険者ギルドに登録したときにもらったギルドカードに自分のステータスが書いてあったな。確か装備品のステータスも一緒に表記されるとか言っていたな。どれどれ。


『防御力 10+20=30』


 ほう、なるほど、わからん。マッチョウさんにこれを見せると

「あ~。こりゃ駄目だ。ジュンヤ、お前はステータスが低い」

 ……やっぱり。



 それから3日間、俺は町の工事現場で働いた。少しでも良い装備を買うためだ。

 俺は防御力が30でHPが40だから、スライム(幼体)(攻撃力60)に攻撃されれば数発で死ぬらしい。どういう計算かは知らないが。その間マッチョウさんの家に居候していた。

 おかげで装備を買うための金がたまり、武器や防具を売る店に行った。

 そして、稼いだお金で武器、防具など、必要なものを一式買い揃えた。


 鉄の剣(攻撃力80)(初心者でも扱いやすい丈夫でよく切れる剣)


 皮の鎧(防御力60)(初心者でも扱いやすい軽くて丈夫な鎧)


 皮の盾(防御力80)(初心者でも扱いやすい軽くて丈夫な盾)


 などである。これで、俺のステータスはこうなった。


『Lv.1』『HP 40』『MP 50』『攻撃力 10+80=90』『防御力 10+60+80=150』『魔法力 20』『SP 0』



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