九月九日、十日

 九日。

 東京都美術館(『没後50年 藤田嗣治展』)、弥生美術館(『文豪・泉鏡花×球体関節人形』)、竹久夢二美術館(『明治150年記念Ⅰ 明治の夢二 』)を訪ねる。

 個性のふんしゅつ。友人とともに閉館ぎりぎりまで、どっぷりと世界にひたって帰宅。くわしくは別口で書くつもりでいる。


 十日。

 朝から昼にかけて、雨が吹きつけたり、ぴたっと止んだりをくり返す。秋のための雨。

 夜。雲がほどけて向こうに星が見える。

 双眼そうがんきょうのぞいてみれば、やわらかな綿に寝かされた銀石ほうせきの数々。天のお方がああして、冷えたそらかざる準備をしている。

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