九月一日

 すずしくなると、れいづくりに代わり小麦粉をこねることが多くなる。きょうはその始め。

 畑のトマトがまだるので、これをソースにしてピザを焼く。春にれたじゃがいもを出す。庭のバジルもんでくる。


 きれいに片づけた台所に立つのはうれしい。新しい、美味しいにおいでいっぱいになる。

 暑さでなんでもにぶくなるので、こうした日常のことが少しずつ感覚を取り戻す手引きをしてくれる。

 なによりあの涼しさが、すぐそこまで近づいているということに、ひとしおのたのしみを感じている。

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