七月二十七日、二十八日

 二十七日。

 空がれる前のすずしさ。風にれる若いは、わずか金色のきざしを見せはじめたように思う。

 水田、青田、稲田への不思議な衣替え。いま夜ごと雲の向こうに見えかくれする月から、その色をあたえられているにちがいない。


 二十八日。

 山ほどあったミニトマトをてしまって、いつでもソースにできるよう保存しておく。ゴーヤはいただきもの、ほかの野菜と一緒に蜂蜜はちみつえる。

 無心に台所に立っていると安らぐ。外は風が強い。台風が無事に過ぎることをいのるばかり。

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