四月八日
朝。
一心にとんぼを動かしていると、はるか昔にもこうして
一枚を終えて次の田に入るまでの間に、
細くても流れのあるなかを
毛の短くなったほうきを
生育がよく面白いほど取れる。で、引きあげてみると、
急に神妙な気もちになって
と「もし、」かかる声がある。
光栄なこの
昼。弁当。
八つ時。庭で菓子を広げると、西から東から近所の子どもたちが通るのを、家のひとが呼びとめて食べさせる。シュークリーム、チーズケーキ。
みな粉砂糖やカスタードを
そのなかに
夜。暗やみに澄む水田は星影を映す。また美しく楽しみな季節がくる。
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