【秘密】さくさくスナック小説
くろーばー
秘密
『秘密』
学校一カッコいいクールな男の子。
周りが黄色い悲鳴を上げる中、自分はよく分からず蚊帳の外。
そんな中、とあるキッカケで縁ができ、きゅんきゅんさせられる毎日を送りながら両思いになる。
「イイなぁー!!こんな少女漫画みたいな恋がしたい!!」
私は、ベットの上で転がりながら言う。
一通りごろごろ暴れると枕元の漫画に視線を戻す。
床の上でベットにもたれながらホットミルクを飲んでいた幼馴染が、ははっと呆れた様な笑いを零した。
「あー、なんで笑うの?」
「何言ってんだ、皆に内緒でお前も付き合ってんじゃん。」
「そうだけどぉ」
何を隠そう、私はこの幼馴染とお付き合いをしている。
そして、幼馴染は今大人気のアイドル。
確かに、それだけ聞くとまるで少女漫画みたいな恋。
だけど、私達の恋は少女漫画とは程遠い...。
「私は男の子だもの...」
しょんぼりしていると、彼が私の頭を優しく撫でた。
「俺にとっては、少女漫画よりも少女漫画みたいな素敵な恋だよ。時代が追い付いてないだけ。」
私はその言葉を聞いて、ふふっと笑う。
彼が持っていたホットミルクは、ふんわり優しく湯気が立っていた。
【秘密】さくさくスナック小説 くろーばー @cocoa7128
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