第2話 出会う前

私はお姉ちゃんが大好き。

私の事を見てくれて気にかけてくれる。

お姉ちゃんと二人きりで暮らせると聞いたときは凄く嬉しかった。

お母さんには凄く感謝してる、女手一つで私達を育ててくれて。だからお母さんが結婚するって聞いたときは嬉しくて応援しようと思った。お母さんが結婚した相手は海外で活躍してるらしくて海外に行ってしまった。

私には学校があってお姉ちゃんには仕事がある。

お姉ちゃんは海外でも仕事を見つけれたはずだけど、私が心配で残ってくれて、私たちは二人暮らしを始めた。

ただ幸せな生活も一週間で終わりを迎えた。

お母さんの再婚相手には子供がいて一週間お母さんの元にいてこっちに帰ってくるらしく、一人暮らしさせるのは不安で、二人の暮らしは終わりを迎えた。

連れ子さんは私と同い年で、半年上で戸籍上ではお姉さんになるらしい。私のお姉ちゃんはただ一人だけだけど。私たちは三姉妹になったらしい。

あの子が来る1日前にお姉ちゃんと喋った。あの子の事を

「冬柑は一緒に暮らすことに関しては反対?」

お姉ちゃんは答えることもないことを言う。

「当たり前でしょ。会ったこともないし、他人じゃん。」

言葉には刺をこめる。こんなことしてもどうしようもないのだが。しかもお姉ちゃんに八つ当たりみたいなこと。

「まぁそうだけど、なにかの縁だし。冬柑と同い年で仲良くなれたら私は嬉しいんだけど」

困りながら私に問い掛ける。

私は友達が少ない。とゆうか一人しかいない。まぁその子も違う高校になり、あまり連絡を取っていない。だから実際、私にはお姉ちゃんしかいない、お姉ちゃんはそれを心配しているのだろう。私はお姉ちゃんがいればそれで良いのに。重荷になってるのかもしれない。

それは嫌。

「お姉ちゃんは私が重荷になってる?」

声は多少震えてる。怖いのだろうか。そりゃ怖い。でもお姉ちゃんは私の大好きなお姉ちゃんなのだ

「そんなわけないじゃない。お姉ちゃんが妹のことを重荷とか思うことないよ。私は冬柑が好きなんだから。」

言葉は好きだ。お姉ちゃんは嘘を私につかないから信じられる。にやけるのが分かる。

「ありがと。柚秋」

私はお姉ちゃんの事を名前で呼ぶ。お姉ちゃんは頬赤く染める。

「どうしたのいきなり?」

「いや、ただ呼んでみたかっただけだよ」

たまに私はお姉ちゃんの事を名前で呼びたくなるときがある。それは私にもわからない。

「まぁ、少しは頑張ってみる。」

一緒に暮らす訳だしお母さんにも恩はある。向こうの人にもお金を出してもらってるしわざわざ投げ出すわけにもいかない。私の我が儘で

「そっか、私も協力するよ。」

といってお姉ちゃんは私の頭をポンポンとする。あぁやっぱり好きだ。長い睫毛に整った顔立ち。私と似た唇。愛らしい。黒く長髪の毛はサラサラしていてキラキラしてる。腰まで長いいつも手入れが大変そう。たまに私はお姉ちゃんに髪の毛アレンジしてもらうが私はたまにとかしてあげたりするが良い匂いがする。同じシャンプーのはずなんだけどなぁ。

「まぁ会ってみないとなにも分からないから今日は寝ようか」

うん。と私は言ってお姉ちゃんと同じベッドで寝る。

そして私たちは二人の世界に終わり告げた。どんな子が来るか不安ではあるがお姉ちゃんが居てくれたらそれで良い。

私はそんなことを思ってお姉ちゃんの腕の中で眠りについた。

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