トビウオとミカゲは夜中にあたるさんの家の裏口から出る。

「お前の家はどの辺だ？」

「送ってくれるの？」ミカゲはしゅんとしてる。

「何寂しそうにしてるんだ？」

「わかってるくせに……」

トビウオはミカゲのおでこにキスをして頭を撫でる。

「口にキスしてくれないんだ……」

「俺には相方がいるしな」

「なんか、妬けるな」

「お前、まだ22歳だろ？結構可愛い顔してるし、度胸もあるし、いい男が寄ってくるさ……」

「えー！やっぱそう思う？」ミカゲは笑顔を浮かべる。

いきなり重いエンジン音が響く。

デイドの装甲車だ。

2018(H30)5/23(水)

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