第2回「ふんわりな彼女」

「夕食食いに行くか」


わざと男の生理の話を反らす。


「うん、いいよ。ファミレスでも行く?」


ルナはスマホを見ながら、のほほんと答える。


「そうだなファミレスのハンバーグは美味いもんなあ」


自分のスマホどこに置いたのか忘れてしまった。


ルナは立ち上がる。膝までのスカートに黒いロングソックス。


白いブラウスに朱色のカーディガンを着ている。


いつも思うが彼女と一緒に道を歩いてると誇らしく思う。


これだけどこから見ても魅力的な女の子とカップルだと思われてる。


それに比べて僕の貧相な風体は我ながら呆れてしまう。


紺のシャツにジージャン。穴こそ空いてないが、使い古しの黒いジーパン。


ルックスも十人並みだし 、まったくルナと釣り合ってない。


ルナはそんな僕の手を取って笑顔で寄り添ってくる。


そうなると……。する事は一つだよな。


2018(H30)4/4(水)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る