第132話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(33)

「だから儂自身は怒ってはいないし。あの卑猥な画像、動画に出演する。している女性(おなご)共に対して嫉妬している訳ではないと。儂自身も言いたい所ではあるのだが。今の儂は、生前の儂とは違って少女(おなご)の身の上だから。あの卑猥、官能的な容姿、ポーズをしている女性(おなご)達に対して、儂自身が全く嫉妬心を募らせると言う事は無い。無いのだ。李儒(理樹)……」


「えっ? あっ、そうなんだ。閣下……。変な画像……。卑猥、エッチな画像をいつまでも保存、おいて、おいてごめんね。ごめんなさい。閣下……」


「うぅん、別に李儒(理樹)が儂に誤るような事は無い。李儒(理樹)が先程儂に不満を漏らしてきた通り。興味本意で勝手に己の主様が何の写真、画像、ゲーム等をダウンロード。取り込んでいるのか興味が湧き、勝手に保存しているデータの中身を覗いて確認した儂が悪いのだから李儒(理樹)……。殿が儂に誤る必要はない。だから今直ぐ頭をあげてくれ、殿……」と。


 魔王董卓閣下はまた、魔王の妖艶な微笑みではなく。自分自身に頭を下げている李儒(理樹)に対して女神の笑みを浮かべ、投げかけながら頭をあげるようにと促す。


「うん、わかったよ」と李儒(理樹)は、董卓閣下の告げた言葉を素直に聞き、自身の頭をあげた。


 そんな彼の様子を董卓閣下は凝視すると、『うふ』と、御機嫌良く笑みを漏らすのだ。と、言うことで、若い二人の夫婦喧嘩は、終焉を迎えた。だからお終いなのだ。と、なるから。董卓閣下は御機嫌が良い。それも、大変に良くなって仕方がないから。


「李儒(理樹)?」と、声をかける。かけると直ぐに彼から。


「何? 閣下?」と、声が返ってきた。




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