第114話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(15)

 まあ、少しばかり陽は高い。他界のだが。李儒(理樹)は男の子。ましてや? 自身は、アニメやマンガ、ライトノベルの主人公(ヒーロー)達のようにハーレム王になりたい。なりたいのならば。


 先ずは君の所持する魔王、じゃじゃ馬娘を肉人形として傀儡するしかないのだから。ここで彼は漢らしく決行、やりぬくしかない。ないと思うのだが。


 皆はどう思う? 思うだろうか? と。邪なことを思い耽っていると。


「閣下~?」


「……ん? どうした? 陳宮」


「閣下~。私(わたくし)も少しばかり話し。説明をさせて頂いても宜しいでしょうか~?」


「ん? ああ、別に構わんが、申してみよ。陳宮……」


「はい~。閣下~。ありがとう御座います~。では、少しばかり……」と。


 李儒(理樹)、魔王董卓閣下と賈詡殿との三人の会話に割って入るように。またもやダークエルフの女性……と、いうか?


 董卓閣下の周り。使える戦姫達は、ダークエルフの女性ばかりなの? と、申したいところではあるのだが。


 他にも色々な種族の女性達がいるようだから問いかけないようにして。


 そう、今で出てきた! 出演をした!


 あの覇王曹操孟徳に『陳宮~! 助けてやる! 助けてやるから~! 一言儂に詫びをいれろ! すまないと、只一言……。さすれば許してやる。許してやるから~。陳宮~!』と言わせる。言わせたほどの頑固者……。


 あの裏切り者の呂布奉先に仕えるのではなく。覇王曹操の下で臣として仕えていれば、もっと活躍、名を残したであろう陳宮お姉さまが。今から李儒(理樹)と賈詡殿の援護射撃として熱弁をするようだから。少しばかり話しを聞きながら。この場の様子を窺うようにしてみることにする。



 ◇◇◇◇◇

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