第113話 李儒(理樹)と内気な姫殿下(14)

 未だ足りぬ! 足りぬ、のだ! 相手は、あの魔王董卓閣下なのだから。他人の意見、女性(ひと)の話しや意見は安易に聞き入れない。聞き入れないのだ。


 いくら優秀な……。


 もう、それこそ? 三國志時代に大活躍、後世、未来へも名を残し馳せた賈詡殿の弁舌、説明を持ってしても。


 相手は後漢の魔王董卓仲頴だから安易には聞き入れてはくれない。


 まあ、それぐらい彼女、董卓閣下にしてみれば李儒(理樹)は大事な物なのだろうと言うことになる。なるのだから。


 やはり李儒(理樹)は強硬な姿勢と態度──。瞬時、俊足に行動をとるしかない。ないのだ。


 そう、このまま、己の彼女、妃さまを強引に押し倒してしまう。


 そして馬乗りを決行──。荒くれ、暴れ牝馬を大人しくなるようにロデオをしながら調教──。


 李儒(理樹)の下知や嘆願を素直に聞く、肉人形にするしかない。ないのだ。


 麗しいダークエルフの少女、董卓仲頴をね……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る