第72話 魔王なダークエルフさまは、あの方らしい?(9)

 まあ、こんな感じで荒々しく李儒(理樹)へと不満。異世界。三國オンライン戦記の世界へときた。ついたばかりの李儒(理樹)に対して、早くも離別をしてやるからなと。三國志演技の中の一シーンの如く振る舞い。


 そう、あの㹦蝉が、董卓仲頴の下知で呂布の嫁にいけ。なれと告げた後の。呂布の嫁になるのを拒否。『閣下~。閣下~。嫌です~。私(わたくし)は、あのような野蛮な呂布(者)の妃になるのは嫌です~』と。己と王允が画策した策を成功する。させる為にした演技と同じ。被る。変わらぬぐらいの甘え声音で閣下は、己の主である李儒(理樹)へと不満を漏らしながら。自分に謝罪。平謝りをする李儒(理樹)へと更に。


「儂に触るな。離れろ。李儒(理樹)~。寄るな~。寄るな~」


 と、不満を漏らし告げてくるのだが。


「ごめんよ~。閣下~。ごめん~。ごめんよ~。許して~。お願いだよ~」と。

 閣下自身に平謝りで謝罪──。


 それも? 平謝りから、閣下の褐色色の優艶肌。裸体、産まれたままの姿でいる彼女の肢体へと抱きつきハグ──。


 そのまま、「ごめんよ~。閣下~。ごめん~」と謝罪。詫びを入れながら李儒(理樹)は倒れ込み、ないないづくしで終わらせようと試みる。


 た、多分ね?


 でも? 相手は? あの魔王董卓仲頴。それも? 【若かりし頃】の武勇に大変優れた将である頃の董卓仲頴閣下だから。


「えい~! 離せ~! 離せ~! 触るなと、言っているだろうが~。李儒(理樹)~」と。


 自分自身に抱きつきながら謝罪、だけではなく。ないないづくしで、優艶に甘えてくる己の主を、自身の両手で突っ張り。押しのけ。押し返そうと試みるのだが。


 こう言う時の男! オスは! 本当に強い。力強いから。


 いくら李儒(理樹)の相手が、あの魔王董卓仲頴閣下であろうとも。の彼女の抵抗虚しく。主の前に屈し、散り行くのだ。


「あなた~。あなた~。愛している。いるよ~。あなた~」と。


 大変に大きな声と荒々しい吐息と、激しい嬌声を吐き、漏らしながらねぇ。散り行くのだ。魔王董卓仲頴はね。



 ◇◇◇◇◇


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