第61話 過去も現世も師従関係? どちらが主で下僕?(7)

 そう、魔王さまの妖艶、誘惑光線をビュ、ビュ、ビュ~ンと食らい浴びた李儒(理樹)はね。彼女が見てありありとわかるくらい見惚れ呆然としてしまったからね。対座する彼女は李儒(理樹)へと台詞、言葉を告げ終えると微笑んだと言うことなのだ。


 でッ、その後もさ、麗しい魔王さまはね? 彼女の年齢、容姿と比べてみても、大変に不釣り合いな、と言いたいところではあるのだが。


 彼女は妖艶、官能的な種族であるダークエルフの少女だから。ダークエルフの女性らしい振る舞い。


 そう? 李儒(理樹)の横へと移動──。しな垂れかかりながら寄り添い。彼の耳へと己の艶やかに輝、唇でキス……だけではない。


 李儒(李儒)の耳を己の持つ可愛い歯と八重歯で『カムカム』と、甘噛みしながら甘え。


「李儒(理儒)~。お主~。来てくれるのだろう~? 儂の為に~? 己の身を犠牲にしても~。来てくれるのだろう~?」


 と、囁くのだ。


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