4月11日①
私の取り柄は、一晩寝ると、大概の事がどうでもよくなる所です。
そう、寝ると。
忘れるんですよ。
……昨日、なんか良さげな雰囲気を感じて色々書いてたのに……
そこら辺全部忘れたッ……
主要な所は、エッセイに書き残してあるから大丈夫です。
大丈夫です。
大丈夫。
大丈夫だよ自分……
きっと思い出せる、思い出せるよ、頑張れ。
いや!
忘れちまったモンはしょうがねぇ!
いつか思い出せる!
思い出せなかったら、きっと重要じゃなかったんだ!!
だから大丈夫!!!
さて。
黄鱗きいろさん(https://kakuyomu.jp/users/cradleofdragon )が、塩を贈り返してくれましたよ!
懇切丁寧に何度も読み返して、塩の結晶一粒も残さず丹念に舐め取りました(表現キモいわ)。
ありがとうございます!
そこに、小説を書く上で、とてつもなく重要な事を書いてあるので、悩んでいる人も悩んでない人も、兎に角読むんだ!!
ついでに、
改めて気づきを与えてくれた一文を取り上げるよ!
『私の中での小説はどれだけ上手く嘘をつけるか、という定義になっています。
嘘をつくというと響きが悪いですが、要は難しいところや都合の悪いところを「読者に気づかせない」書き方です』
なんとなくは思っていたけど、改めて『言葉』にされる事により、改めて意識させられました。
そう、『上手に嘘をつく』
これが面白い小説の極意だと思います!
ノンフィクション・ドキュメンタリー以外の小説を(※もっとあるかも)は、全部嘘なんですよね!
小説だけじゃない。
漫画も、映画も、アニメも。
全ては虚構の中に作られたモノ!
私達は作られた嘘をお金を払って見に行ったりします。
だからといって
『全部嘘じゃねぇか金返せこの野郎!』
と怒る人はいません。
みんな無意識に理解しているから。
これは架空の話だって。
みんな全部虚構だと分かりつつも、『面白かった!』と感じたいが為にお金を払うワケです。
コレは、昔とある役者さんに教えてもらった事です。
『みんなお金を払って、全力で騙されたいと思って来ている。
その中に、ちょっとでも「これは作り物なんだ」と感じさせるようなモノを見ると、途端につまらなく感じる。一番ダメなのは「演じてるんだ」と見た人に感じさせてしまう事。
だから、私達俳優は、嘘と感じさせないぐらい全力で演じる。そうしなければ、お金に似合った対価にならない』
だそう。
その時まだ10代かな?20代だったかな? でも、私はひどく感銘を受けましたね。
その事自体は忘れていましたが、その考え方は、未だに無意識の中に残っているみたいです。
そう!
声優さんも俳優さんも、全力で嘘ついてるんです!
演出家も監督も脚本家も全力で嘘ついてるんです!
要は『存在していない人や物、あり得ない事や嘘を、どれだけ本当っぽく面白く表現できるか?』
『現実には実現不可能だったり、よくよく突っ込んで考えるとオカシイ事に対して目を向けさせず、どれだけ上手く嘘をつけるか』
コレに尽きるんですよね!
俳優さんは、自分が犯していない罪や感じていない感情を、如何に本物に近くなるか、リアリティを出して演じられるかに心血を注ぎます。
特殊メイクやCG担当も、実在しないものをリアルに作り上げる為に、全技術を注ぎます。
監督や演出家は、存在していない人や世界を、如何に本物っぽく見せるかに全身全霊を込めます。
だから作家も、全力で都合の悪い部分を巧妙に隠しつつ、面白い世界を構築するのです!!!
難しいィーー!!!
今回、私が引っかかってる所もソコなんですよ……
あんまり考えないようにしてるけど……
『専門家を騙せる設定ってどんな?』
と。
一般読者とスニーカー編集部は、悪い言い方をすると、なんちゃってIT用語で騙せるんですけど……最終審査は専門家……
なまじ頭が良い人たちなので(※IT業界は、天才と言われるIQが高い人達が普通にゴロゴロいる世界)、浅はかな私のトリックやミスリードには引っかかってくれなさそう。
そんな人達に『今は不可能だけど、それもアリだよね!』と言わせるモノが、正直思いつかない……
あのハリウッド映画『インディペンデンスデイ』が、日本でも高評価を得たあの映画が『ガッカリ』って評価ですよ。
ハードルバカ高ェ……
あ。
ちなみに、黄鱗さんのサバコン応募作品は、
音楽をプログラミング言語とした未来、という設定です。
最初の1章を読ませていただきましたが、兎にも角にも勢いが凄いです。
これが『雰囲気と力でグイグイ引っ張る』って事なのか! と、とても勉強になりました。
……こんな作品も応募されてるんだよ……
……私のネタで勝負できるんか……?
はぁ……
落ち込むな!
決めたじゃないか!
最終審査や云々は別にして
『自分が伝えたい事を全力でぶつける』
って!
それに、
黄鱗さんもおっしゃってる!
『10人のうち9人にそっぽを向かれても1人の熱烈なファンができればいいと思うのです』
今はそもそも作品がないのでファンが居ようもないですが!
まだ見ぬ10人中たった1人の、私の熱狂的なファンに向けて、
書くんだ!
書け自分!!
ハイ!
頑張ります!!
……と、言いたいところだけれど……
黄鱗さんからのコメントの中で、
落ち込む要素がもう1つ……
『俗に言う自分の「性癖」を詰め込んでいくのが一番だと思います。「好き」を詰め込んでいくと言い換えることもできます。
こういう要素が受けるから、こういうのが読者は喜ぶから、だなんて無難なことをしていては無難なものしか作れないと思うのです、はい。』
という部分。
私の『好き』って……ライトノベル読者層に……果たして受けるんだろうか……
疑問しかない……
何故って……?
私の好みを、10代男子が喜ぶと思えないから……
種族というか、もうきっと体の構成要素から違う……
別次元の生き物とでも言うか……
確かに。
だからと言って、黄鱗さんがおっしゃる通り『無難な事すると無難にしかならない』
結局、自分が書いていて『楽しい!』『好きィ!』って気持ちが、作品に現れるんですよね。
……えぇー……でも……
私の性癖が、10代男子に蔓延してったら、それこそ私がウィルス扱いされるよ……?
みんなガチャピン(※)好きになったらどうしよう……
ならんて。
ただ、本当に、この
『ライトノベルを書くにあたり、読者層を意識して読者層受けするものを、どれだけ考慮した方が良いのか』
が、現在の私の命題となっております。
これからキャラを作るし、
ある程度今から考えておかないといけないよね……
どうしよう……
続く……
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※ガチャピン
ご存知の方はご存知。
子供向けの、恐竜の子供のキャラクター。
眠そうなその顔とは裏腹に、崖みたいな山を登ったり、海に潜ったり、スキーも天才的に上手かったり、ウィンドサーフィンにも挑戦する、超絶アクティヴな『ゆるキャラ? そんな言葉は俺の中には存在しねぇ』と言わんばかりの行動派。
『中の人が違うから』という言葉は、彼やファンには禁句。エネルギーボール投げつけんぞゴラァ!
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