科学技術の雑ネタ

リニアでGo

　チューブの話を書いたので、やはりリニア中央新幹線についても書いておかないと（変な使命感）。

　そもそも“リニア”って“まっすぐな、直線の”という意味ですよね？レールがまっすぐなのは当たり前なのに、なぜリニアと名前がついているのでしょう？それは、超電導リニア方式を採用しているからで、この場合のリニアとは一般的なモーターとの比較によってリニア方式と呼ばれるのです。

　一般的なモーターは回転運動ですが、リニアモーターはその名の通り直線的な動きをするモーターです。モーターの固定子にあたる部分を直線に並べて極性を変えることで、その上に乗った固定子が引っ張られたり反発したりすることで、前進するのです。

　リニア中央新幹線では、車両側に超伝導磁石、ガイドウェイに推進用コイルと浮上・案内用のコイルが設置され、車両を持ち上げるようにしながら前へ押し出すイメージですね。電磁誘導によって発生した電力は、車内に給電されます。

　しかし、止まっている状態ではほとんど浮上しないので、時速150キロメートル程度まではゴムタイヤで走行します。

　リニア中央新幹線の開通は2027年頃を予定しているそうですが、いろいろ厳しそうですね。でもJR東海としては是が非でも作っておかないと、東海道新幹線の大規模修繕ができなりますからねぇ。日本人としては、事故のないように完成することを願っています。