じゅるり。
平城山 松前
ごはん!
かばん達がいなくなって数ヶ月、とある島の長達はある問題に悩まされていたそうだ。
「かばんがいなくなって結構経ちましたが…やっぱりご飯に飽きたのです。」
「『ふっくら』も発見されましたがそれも飽きてしまったのです。かばんに帰ってきて欲しいのです…」
そう。ご飯の種類の少なさである。今は「じゃぱりまん」と「ふっくら」しかない。
おやおや?誰か来たみたいですよ?
「あれあれ?博士達どうしたのー?楽しくなさそうな顔してるよー?」
「コツメカワウソとジャガーですか…どうして来たのですか?」
「『ご飯』って聞こえたから…」
「質問なら後にするのです。我々はお腹がすいてたまらないのです。」
「えー?」
「ジャガーは何を引いて…ってそ、それは!?」
「あ、これのこと?これはなんて名前なのか聞きに来たんだけど…」
「それは『やたい』なのです!昔の人はここでご飯を作ったりしてるととある本に書いてあったのです!早く作るのです!我々は腹ペコなのです!」
「じゃあ、まっかせてー!」
態度が一変した博士たちに困惑しながらも手際よくご飯を作っていってて…じゅるり。
「できた!肉じゃが!ついでにご飯!」
「ジャガーっていつもこれ作ってるよね!飽きないの?」
「いや、全然!」
「いい匂いがするのです。」
「早く食わせろなのです。」
「この煮汁?っていうのをご飯にかけて食べるともっと美味しいよ!」
「では。」
「早速。」
美味しそうに食べますねぇ。こちらまでお腹減って来ましたよ。
「うまーい!」
「うまいのです!」
「あぁ、良かった!」
「私も食べるー!」
「いいよ!」
あれれ?ご飯がみるみるうちになくなってって…あっという間に平らげちゃった。
「おかわりをよこすのです。」
「はいはーい!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「久しぶりにご飯らしいご飯を食べたのです。」
「満腹満足なのです。あとジャガー?」
「どうしたの?」
「ここに泊まっていくのです。我々はおかわりを待っているのです。」
「えー?でも川渡しが…」
「それなら私がやるよ!楽しそーだし、一度やってみたかったんだ!」
「船、壊さないでねー!」
「わかったよー!また遊びに来るねー!」
じゅるり。 平城山 松前 @narayama_masaki
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