第70話お話を考えている
多国籍なSFファンタジーを考えてます。
:ふーんそれでどうしたの?
つ【ぬかづけ】
:(ぽり)
テーマは、国内で責任のなすりつけあいをして国が機能しなくなると全滅しますよ、という教訓のような。そして疑いを持って周囲を見ましょう。恋人たちが結ばれずに死ぬのは悲しいことですよ。ということ。
:おしまい?
はい。
:それは全体的なコピーでしょ?
全体的にこれらにからめて、ロミオとジュリエットモデルで青春ドシリアスなのを書きたいと思ってます。
:最初っから、そっちでしょ? ねえ、あなたが書きたいのロメオじゃないの? ダブルロメオ。
そちらはお預けですね。国が滅びたら、男も女もありませんし。
:うん、よーく考えておるな。
一晩考え続けてこうなりました。
:チャンス! わたくしはこう考える、というのをあからさまに。
え? テーマを色濃く打ち出すんですか?
:頭痛い。頭が痛ーい。
あ、ホットミルクかなにか作りましょうか?
:そうして。
今レンジにかけてますから。
それで、明日までにプロットをまとめておこうと思うのですが、母に見せる前に、知り合いにみてもらった方がいいかなと。
:想像だけど、だけど本当に仲間がいると、どうしても足手まといになったりする。
え? 彼女は演技する人ですよ?
:そうか。べつに印刷しておきな。
はい。他の人に見せるのはないってことで……?
:うん。自分のために書いておきなよ。ダブルロメオ、ちょっとだけいいなと思うけれどもさ。
はひ。あ、ホットミルクできましたよ。お待たせしました。どうぞ。
…
いかがですか? 頭痛の方。
:やっとしゃべってくれたよほ。
はい?
:あ、ねえねえ。
:どうしたのです?
:あいつよお、他の一般人に見せるための企画書、コピーさせるの?
:デモンストレーション、みたいな……。
あの、あのですね? その方、人の感情や状況把握については細かく分析してくれるんですよ。アイデアくれたり。それに、
:だから?
この作品をボイスドラマにするなら、彼女の力を借りたいし、そうなると主演女優さんの意見は最大限、とりいれたいし。まあ、実際は小説にするのか、シナリオにするのかもめどがたっておりませんが。
:本気でやってる? ってきいていい?
本気ですよ。ボイスドラマでやるのはシリーズ化して、エピソードを小出しにしてテーマもその時々で入れこまないといけませんけど。
:トリックに気づけ。
なんのトリック?
:あちゃー。その人、友達多いでしょ?
はい。
:そのよう……じゃなくて、はい、か。
いっつも忙しそう。
:まあそうだね。
だから彼女をふり向かせるのは大変なことなんですよ。
:いいな。コミュニケーションたまったよ。
見せるべき?
:忘れてないようだな。かならず見せないと、声が出ないって言われる。
じゃあ、企画書をつくります。
:あせって書け。
はいい!
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