第58話コツコツやってる

 コツコツ書いているけれど、これでいいのかと案じることがある。

 全体が単調になってないか、盛り上がりがちゃんとできてるか。

 ラストの余韻は、と。

 書き進めているうちに気にかかってしょうがない。

 なぜこうも自信がないんだ、わたくし。

 :ふむふむ。変な女だから、まんざららしくないわけでもない。

 プロット抜きというのがきつい。時間がないとはいえ、行き当たってばったり、って感じだ。

 :ちいさいのう。

 成功させたいんだよ! だからプレッシャーなんだよ!

 :さっき、書こうとしてワードを閉じたろう。

 書ける気がしない……。

 :さっきから、悲しむのをやめたら?

 哀しいのか、わたくし。

 :将来、どちらかにしようよ。昨日の「やってやるよ」精神と、「かなしい」生き物。

 :好きって、わかってんだろ。書きがいあるんじゃねえの?

 体が三つくらい、あったらなあ。

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