第11話手入れ……

 こんな具合に直しましたーv

 :ふうん。正しいこと書いてあるじゃない。

 どのへんで?

 :シュミーズが、バア――っと広がるシーンで、白いものがなびくとこ。

 おかげさまです。

 :鍛えよう。ダメです。こんなんじゃ笑われます。

 もっと派手に……?

 :派手じゃなくて、耽美だよ。

 たた耽美~~?

 :防御しないのね。

 キャラが?

 :あなたが。

 攻撃力だけあげてくタイプが理想形です。

 :なるほど。

 プリキュアなんかを観たら勉強になるでしょうか。

 :やってみなさいよ。児童ポルノになるから。

 それは、ちょっと……。

 :ね? だから耽美。

 久美沙織さんでしょうか……? 時代は。

 :あんなのだめ。安っぽい。

 安っぽくない耽美って……?

 :いろいろあるでしょ。

 どんな作家さん?

 :好きな作家さん。

 ああ! ボンテージの!

 :ボンテージ!?

 だって、耽美でしょ、あれ?

 :耽美、っていうのがわからないのね?

 はい……申し訳ありません。不勉強で。

 :ますます不届きもの。

 わからない……。

 :我慢できなくなったら、言いにくいこと言いますから。

 :変態はうまいわねえ。

 自信があります。

 :あてつけよ!

 は。

 :見事。

 はは。

 :よしよし。

(やめてほしいな~~)

 :結構、楽してんのか。

 安楽椅子に寝そべってるような感じです。

 :ぶー!

 同じ姿勢だと体が痛くなるんですけれども。

 :違うわねえ。もっとちゃんと言ってみて……?

 申し訳ございません!

 :いいねえ。もっと言ってみて?

 申し訳、ございません!

 :頭いいじゃない。もうちょっとで洗脳されようとしているのに、気がついたのね。

 ……

 :作戦通り。よーし、うまい。おもしろいもの書けよ!

 ありがたきしあわせ!

 :まことにありがたきしあわせ、でしょ。

 は。まことにありがたきしあわせに存じます!

 :おぼえてらっしゃい。(解決したよ~~)

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