第20話空腹

鏡太郎が振り返ると、20代中頃の綺麗な女性が笑顔を浮かべている。


「ただいま料理をお持ちしますね」


彼女は白いシャツに黒いスカートを着けている。


胸元が強調されて艶めかしい。レストランの給仕というよりキャバクラで受けそうなルックスだ。


鏡太郎はどうも疲れ切っていて、本当ならこの凱旋門の存在や只事じゃないこの事態を聞きたかったが、そんな気力も失せていた。


確かに空き腹なので何か食べられれば本望である。


数分後に料理が運ばれてきた。


その時、レストランの入り口に人影が見える。


2020(R2)6/27(土)


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