第19話失意のレストラン

鏡太郎は奥の部屋へ歩き出す。


玲子の方を向くが、彼女は無表情。


奥の部屋はレストランのようだ。


四角いテーブルに椅子が2つ。間隔を置いて、10席くらい並んでる。


ウエイターは見当たらない。


鏡太郎は真ん中の席に座る。


凱旋門に遭遇してから鏡太郎の感覚は麻痺していた。


こんなSFみたいな世界はあり得ない。


自分は多分夢を見てるんだろう……。


それくらいしか落とし所が見つからない。


レストランの中を見回す。


相変わらずクラシックが流れてる。


さっきまで汗を掻いていたが、いつの間にか汗は引いていた。


その時後ろからコツコツと足音が聞こえた。


2020(R2)6/26(金)

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