ご近所キラーなアザとい犬。2

次にだ。

隣組で一緒の原田のじいじだ。

原田のじいじはなかなかだ。

俺が庭に出されていると、寄って来る。

「おおカンチ。」

「ふんふん」

俺は鼻息を立てて立ち上がる。

「行くか?」

俺は目をウルウルさせる。

「よしよし。」

と言って嬉しそうに俺の柱に繋がれたリードを外す。

そして、、、

ユウタにもチヨさんにも、もちろんトシコさん、ヒロコにも断りもせず俺を散歩に連れ出す。

正確には自分の散歩のお共に連れ出す。

俺はもちろん散歩は嬉しい。

ユウタやヒロコ、トシコさんなら何時間でも行く!

だがしかし!!

原田のじいじが無断で連れ出すもんだから流石に俺は気が気じゃないわけだ。

しかも原田のじいじはおやつくれない。

だから俺は最終的に10分くらいたったら原田のじいじを引っ張るようにしてお家へ帰ってくる。

「なんだ、カンチもう終わりかぁ。」

原田のじいじは全くわかっちゃいない。

だから、

原田のじいじは毎回懲りずに俺を連れ出す。

原田のじいじに連れ出されるところを、窓からユウタがニヤニヤしてみている。

アイツ、、、!

仁科家の人たちが原田のじいじに何も言わない理由を俺は知っている!!

原田のじいじが嬉しそうなのと。

俺が最終的に原田のじいじを引っ張って帰ってくるのが面白いらしい。なんて飼い主だ!!


しかしながら原田のばあばは俺を見つけると撫でながら言うのだ。

「いつもうちのじいさんと仲良くしてくれてありがとうね。」

俺はなかなか、、、愛されている!!


ちょろいぜ☆

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