第14話 あらまっ。

あらまっ。


私の彼が遠からずの魔王様の先輩であるらしいことが判明。

あぁ、だからなんやかんや言っておったのだな。

そんな事を全然考えもしなかったため、ガン無視だったのです。


だから、彼はあんな事を言っていたのだなと思えました。


そんな彼ら魔王様達は今、王位継承でピリピリしているらしい。魔王様の魔王様がお年を召したためピリピリムードらしい。そんな中どうやら私の彼はそのピリピリムードに嫌気がさしているらしく、「そんな事よりやる事があるさっ」とおっしゃられておりました。そんな所も大好きだっ。


そんな彼を見ているととても和みます。私は昔から我が家の魔女やら魔王やらに愚痴をいわれるタイプの人間でしたので、ストレスが溜まる一方だったのです。そして我が一族の魔女達のピリピリムードに嫌気がさしていたのです。そんな中、彼を見ているとそんな中でも多少疲れはあるだろうがのらりくらりと平然とおっしゃられているお姿を見ているだけで、お主は神かっ、大好きだっ、と思わずにはいられないのです。


我が家のトップの魔女は、何を考えているのだかわかりません。どこでもトップという人は何を考えているのだかわからないものなのでしょう。だからこそ、ハラハラしピリピリムードになるのでしょう。


でも私は大丈夫。そんな事なくても幸せに生きられる自信があります。彼がいてくれればどんな事があったって幸せです。それに、私は長女の三女ですし、女の子ですし。昔から王位やお金などにはあまり興味がないですし。のらりくらりと生きていければ十分であります。


下手に王位など受け継ぎ、そのせいで、平和ではない生活を送らねばならないかもしれなくなるよりかは、王位の側にいて王から適度な尊敬をいただき自分の位には変動なきよう調整し、おこぼれを頂戴してのらりくらり生きる方がお得感あっていいのではと思ってしまいます。笑。


安心してください。私は今日も平和です。笑。

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