第37話 飲むのがハイレベルなポーション。それがハイポーション

 サロンに戻って繁蔵のおっさんに文句を言う。


「おっさん。昨日は疲れて言えなかったけど、なんでロビンを呼びに行かせたんだよ。おかげで『ラブ&ピース』と喧嘩する羽目になったじゃねえか」

「ロビンを行かせたのは儂だけど、まさか戦っているとは思わなかった……」

「人肉を食らい、血を啜るあの女が普通に向かいに行くわけねえだろ。あいつ率先して『ラブ&ピース』を煽ってたぞ」

「うむ。人選ミスは認めよう……」


 俺が言い返すと、繁蔵のおっさんも間違いを認めて謝った。


「やっほー。皆、おはよう」


 俺が頭を抱えていたら、今頃起きてきた姉さんが二階から降りてきた。

 その呑気な挨拶に血管がブチ切れそうになるのを我慢する。


「さて、朝ごはんでも食べようかしら。チーちゃん、まだご飯残っている?」

「あ、お姉ちゃんの分は取ってありますよ」


 チンチラが答えると姉さんは嬉しそうに彼女を伴って食堂へ消えて行った。


「おい、レイ」

「何?」


 二人の様子を見ていた繁蔵のおっさんに声を掛けられる。


「フロム・ヘルはお前の妹か何かなのか?」


 どうやらチンチラが姉さんに言った「お姉ちゃん」に反応したのだろう。


「これは、あれだ……「もし私に妹がいたら……」とかいう三文芝居ってヤツだ。俺はあの芝居を見る度に毎回腹筋が鍛えられるから実は困っている」

「なるほど、理解した」


 俺の説明を聞いて繁蔵のおっさんが納得していた。




 サロンでのんびりしていたら裏庭でPvPをしていた脳筋組が戻って来た。


「レイ、お前の字だと思うけど裏庭に捨ててあったぞ。ゴミは始末しとけ」


 そう言ってベイブさんが俺に見せたのは『ホモ進入禁止』の張り紙だった。


「ああ、捨てるの忘れてた。ゴメン」

「……お前も苦労するな」


 腐女子を妻に持つベイブさんからの一言は心にズシンと響く。


「そう言えばジョーディーさんは?」


 ベイブさんに尋ねると彼はジンを見て溜息を吐いた。


「アルサと一緒に籠っている。何をしているかは言わなくても、まあ、察してくれ」


 それで全てを理解した。




 ベイブさんに続いて、ロビンとヨシュアさんもサロンに来た。


「ヨシュア、タンクも上手いじゃないか。だけど、装備が重すぎるんじゃないか?」

「いや、あの鎧がないと攻撃を受け止めても体が軽くて飛ばされるんだ」

「だけどお前、盾でパリィして私の攻撃を受け流していたな。カートでもあそこまでは上手にできないと思うぞ。あれだけできれば、敵の攻撃を真正面から受ける必要はないだろ」


 この女の攻撃を受け流すだけでもう十分凄いと思う。


「あれはコトカでNPCから貰ったスキルで、まだ完璧には使いこなせていないから……」

「私から見たら十分だし鎧を軽くすればさらに成功率は上がると思うけどな。一度装備の見直しを検討するべきだ」

「……そうですね。考えてみます」


 どうやら二人はPvPで戦ったらしく、ロビンがヨシュアさんにアドバイスをしていた。

 たしかにヨシュアさんの装備はクソ重い重装備で防御に関しては問題ないのだが、デメリットとして動きが遅い。

 彼女もロビンから装備を軽くしろとアドバイスを聞いて頷いていた。

 そして、今の話を聞いてヨシュアさんのビギニアーマー姿が脳裏に浮かび、見つからない様にニヤケる。


 サロンの収容人数が超えると、俺達はリビングルームに移動した。

 繁蔵のおっさんとロビン以外の『萩の湯』のメンバーは、後で繁蔵さんから話を聞くからと邪魔をせずに別の場所へ行った。その気配りに年配としての経験と苦労を垣間見た。

 ロビンも少しは見習えと思うが、そこまでの気配りをこの女に求めるのは人類の過ちとして歴史に残る。




 リビングに義兄さんやブラッドもやって来て席に座ると、姉さんとチンチラが全員分のお茶を持ってきた。

 そして、一息入れたタイミングで、繁蔵のおっさんが義兄さんに話し掛ける。


「実はカートに頼みたい事があるんだが……」

「アライアンスの事か?」

「気付いていたか……」


繁蔵のおっさんが最後まで言う前に義兄さんが答えた。


「ブリトンに来たプレイヤーの実情は知っている。要は金欠って事だろ」

「恥ずかしいがその通りだ。どうやら儂等、いや、お前達『ニルヴァーナ』以外のプレイヤーはブリトンに来るのが早過ぎたらしい。ブリトンに来るまでの船賃だけで、アースで稼いだ貯金が全て消えた」


 そう言って繁蔵のおっさんが溜息を吐く。


「片耳の海賊の親玉は倒したが、まだ残党は残っている。だけど、その海賊もアビゲイルが徐々に退治していて、少しずつだが船賃も値下がりしているらしいけどな」

「お前の言う通りだ。これも新規ユーザが先行ユーザに追いつくためのゲームバランスの調整だとしたら、運営のやり方はあくどいとしか言いようがない」

「確かにそうだな。コンテンツは用意しているが、その難易度は最初は厳しく設定する。だけど、俺達プレイヤーは最初にクリアを目指して名誉を欲しがるが故に、犠牲を払ってでもチャレンジせざるを得ない。まさにプレイヤーの心理を突いた嫌がらせと言える」


 義兄さんはそう言うと、誰に向けるわけでもない溜息を吐いた。


「うむ。それで儂は『ニルヴァーナ』とアライアンスを組みたいのだが。問題は儂等の方にはメリットがあるが、お前達にメリットがない。それだけが気がかりでな……」


 その繁蔵のおっさんの告白に、義兄さんが軽く笑って彼の肩をポンと叩いた。


「繁蔵さん、そんな事を気にしていたのか。別に繁蔵さんだったら無条件でアライアンスを何時でも組んでも構わないと思っていたんだぞ」

「……そうか、済まない」


 そう言いつつも繁蔵のおっさんは安堵の表情を見せていた。

 だけど、今度は義兄さんが彼に真剣な表情を向ける。


「だけど、俺たちの方でも一つだけ問題があるんだ」

「問題とは?」

「実はここだけの秘密にして欲しいのだが、レイは……」


 それから義兄さんは俺の病気の事。このゲームで飲んだポーションでその病気が改善に向かった事。

 だけど、ゲームで死んだら、もしかしたら現実でも死ぬ可能性がある事を繁蔵のおっさんとロビンに語った。




「その話は本当か?」


 病気の話が終わるとロビンが真剣な表情で俺に確認してきた。


「嘘みたいな話だけど本当だぜ。できれば嘘だと思いたいけどな」

「そうか……確かに私もゲームでポーションを飲んだ日は体調が良かった気がするな……」


 俺が答えると、ロビンが腕を組んで何かを考えていた。


「生理すら気力で跳ね返しそうな女なのに、体調が悪いお前とか想像出来ねえよ」

「本当にお前は私を何だと思っているんだ?」

「女シャムロック」


 俺が答えると、全員が吹き出していた。


「さすがにそこまで私は脳筋じゃないと思う。まあ、その話は何時かたっぷりと体に教えてやるとして、実は私も同じ病気なんだ」

『は?』


 ロビンの話に全員が口をあんぐりと開けて驚く。


「そう驚かれても困るんだが……私もお前と同じフランク・サイモン病だ。病気が発覚して詳しい医者を探していたから、このゲームに出遅れた」

「だったら、俺の主治医を紹介しようか? 筋肉フェチだけど」

「……もしかして、内藤先生か? それなら私も知っているし、診てもらう事になった」

「それだけでよく分かったな」


 やはりあの筋肉野郎は俺だけじゃなく、他の患者にも肉体を自慢しているらしい。


「お前、そんな話は一言も言ってなかったじゃないか」


 正気に戻った繁蔵さんがロビンに話し掛けると、彼女が肩を竦める。


「病気が見つかったのが今年の春だったからな。それに、私は陽性になったばかりで心臓が止まると言われても十年以上先の話だ。

 そもそも、この病気は陰性期間が長くて発病すると言っても三十台か四十過ぎが普通で、私でも早くて珍しいって言われるぐらいだぞ。まあ、コイツのVR病が異常なだけだ」


 そう言ってロビンが俺を指さす。


「なるほど。お前が人間をやめた動きをするのは、VR病の影響か……」


 俺が納得してウンウン頷いていると、ロビンが睨んだ。


「まて、私は人間をやめてない。せめて人間離れと言え」

「どっちも似たようなものじゃねえか、気にするなよ。お前らしくもない」

「まあ、待て」


 俺とロビンが言い争いを始めようとしたのを繁蔵さんが止めに入った。




「……状況は分かった。それでも俄かには信じられないけどな」

「だけど事実なんだ。レイ、ブリトンに来てからハイポーションを飲んでいるらしいが、症状はどうなった」


 義兄さんの質問に、素材屋で購入したハイポーションを鞄から取り出して手の中で弄る。


「脳内にある病原体の小さなプリオンは普通のたんぱく質に戻って少しだけ体が動くようになった。狂牛病のような脳がスポンジ状にもなっていないらしい。

 ただ担当医が言うには、俺の脳のど真ん中にボスクラスのプリオンがまだ生息していて除去も不可能だとさ。しかも、爆発の危険があると言っていた」

「それは、症状が良くなったって言えるのか?」

「どうだろうな……心拍数は増えている。それに、最低限だけど体が動くようになったから俺としては嬉しいけど、病気自体は悪化してるのか回復に向かっているのか……主治医でも判断できないらしい」

「そのプリオンが爆発したらどうなるの?」

「多分だけど、脳死だろうな。そういや、ドナー登録してたっけ?」


 チンチラの質問に肩を竦めて答える。


「それは、ハイポーションでも無理なのか?」


 義兄さんからの質問に首を横に振る。


「ああ、ブリトンに来てからログインする度に飲んでいるが、治る様子もない」

「そうか……」


 俺の返答に、義兄さんだけではなく他の皆も暗い表情を浮かべた。


「ただ、エリクサーの存在だけは聞いた」

「本当か!?」


 エリクサーと聞いて義兄さんだけではなく全員が驚く。


「ああ、馴染みの素材屋のエルフが言っていた。「存在だけは知っている」ってね。だけど作り方は知らないらしい」

「レイちゃんが持っている本にも載ってないの?」


 姉さんの質問に首を横に振る。


「『調合大全集』は調合のスキルを上げないと目次ですら読めないんだ。もしかしたら載っているかも知れないけど今のレベルだと分からない」

「今のレベルって幾つのなの?」

「平均で23ってとこだな。ステータス上昇の第二段階がやっと作れるぐらいにはなっている」


 ステラに答えると、ステータス上昇と聞いてロビンが興味を引いたらしい。


「ステータスアップの薬があるのか?」


 ……なんでこの女は真面目な話をしている最中に話を逸らそうとするのか……誰かこの女を止めろ。


「お前も昨日、飲んでたぞ」

「はぁ?」


 ロビンが首を傾げる。


「昨日渡したポーションはステータスUPの薬を混ぜた品だったんだけど、気付いてなかったのか?」

「……言われてみると確かに昨日は普段と比べて、少し攻撃力が高かった気がする」


 ロビンが昨日の事を思い出しながら呟いた。


「ステータスアップの薬は粉薬にしているから、ポーション作成時に混ぜると体力回復と同時にステータスも上がる様に改良しているんだ」

「わざわざ粉薬にしているのか?」


 その質問に言葉が詰まる。

 ステータスアップの薬の原型はうんこ。どこからどう見てもうんこ。これは俺だけの秘密にしている。


「……固形物でね、戦闘中に使用することを考えるとポーションに入れた方が効率が良いんだ。体に振りかけるだけで効果があるからな」


 間違ったことは言っていない。だけどそれでロビンは納得していた。




「私もそのハイポーションを飲んでみるか……それで私のVR病が改善すれば、お前にとっても有益な情報になるだろ」

「ハイポーションを飲んだ事がないのか?」

「ああ、ベータではなかったからな」

「……そうか。じゃあ飲んでみろ」


 手に持っていたハイポーションをロビンに投げる。

 ハイポーションを受け取ったロビンが薬瓶を見ながら顔をしかめた。


「ひとつだけ聞くが……味は?」

「…………」

「おい、無言は止めろ!!」


 顔を背けて無言でいる俺にロビンが怒鳴る。


「まあ、あれだ。「死にそうになって飲んだら、死んだ方がマシだった」、「死んでも飲まないわ……違うわね、飲んだら死ぬわ」、「体には良いかもしれないが、精神的には毒だ」と数々の伝説はあるけど、ジョーディーさんの料理よりはマシじゃないかな」

「伝説が酷いし、比較対象が食べ物じゃない……」

「ちなみに、味は使用済みコンドームにゲロをぶちまけた味だと思っている。もちろんそんな物は食べた事ねえけど、最低ってのが表現できれば何でも良い」

「最低だ……」


 ロビンはそう言うと、嫌そうな表情を浮かべながらハイポーションの蓋を開けた。

 開けるのと同時に、ハイポーションからの悪臭が部屋の中を漂う。


「うっ!! これ、本当に薬なのか?」


 ハイポーションから出る悪臭にロビンだけではなく、この部屋に居る全員が露骨に顔を歪めた。


「一応そうらしい。俺は毎回ログインすると飲んでるから免疫があるけど、ブラッドが最初に飲んだ時は吐いて気絶したから気を付けろよ」

「へ? 何? 俺、コレを飲んだのか? 何時?」


 飲んだ自覚がないブラッドが驚き俺を凝視する。


「前、俺に胃腸薬の薬をくれって言ったじゃん。その時に胃腸薬に毒消しを入れてハイポーションの素材をぶち込んだんだ」

「あれか!? そんな話、聞いてないぞ!!」


 ブラッドが椅子から立ち上がり叫ぶ。


「だって、お前、俺が説明する前に奪って、そのまま飲んでぶっ倒れたじゃん」

「そうなのか? 薬を貰って飲んだところまでは記憶にあるんだけど、気が付いたらパンツ一枚でお前の家で寝てて、その間の記憶がねえ」


 ブラッドが頭を抱えて唸っていたが、ジョーディーさんの料理を食べた事に気付かなかったと言うことは、結果は違ったけど効果があったという事だろう。

 その後でブラッドはパンツ一枚でシャムロックさんに担がれ、多くの観衆に恥ずかしい姿を晒したのだが、わざわざコイツのプライドを打ち砕く真似は止めておこう。


「ああ、あの時パンツ一枚で街中にいたのはそのせいだったのか」

「え? 俺、そんな事されたのか!?」


 俺の思いは一秒後にロビンが打砕いた。

 落ち込むブラッドを横眼に、ロビンが覚悟を決めてハイポーションを一気に飲む。


「うっ……!!」


 飲んだ瞬間、ロビンの瞳孔が開き、手で口を覆ったと思ったら、慌てて席を立ってリビングを走り去った。


「やっぱり慣れないとダメか……」


 皆はロビンの行動に驚いていたが、俺はただ一人彼女の冥福を祈る。


「……ちなみに吐いたら効果はないからな」


 俺がとどめの一言を言うと、全員が顔を青ざめていた。




「一度その素材屋のエルフに、薬の本を見せてみたらどうだ?」


 青ざめたロビンが戻った後、珍しく、本当に珍しく、ベイブさんがマトモな意見を言って来た。

 メタ的なセリフだが、この犬は最近また出番が少なくなってきたから危機感を感じているらしい。


「そうだな……もしエリクサーの材料が分かれば先に入手もできるかも知れないし、今度見せてみるよ」

「そうか、材料が分かったら教え……ぐはっ!!」

「ぬお!?」


 ベイブさんが話している途中で、彼が座っている席にシャムロックさんが降って来た。

 危機感を感じてたとしても、笑いを取りに行くその姿勢はやめた方が良いと思う。


「いててててっ……一体何だ?」


 ベイブさんを下敷きにシャムロックさんは周りを見渡し、俺とジンを見つけると話し掛けて来た。


「レイ、それとジン、処理は終わったぞ。これでお前達は何時でも一緒だ」

「その言い方は俺達がホモに聞こえるからやめてくれ」

「…………」

「はははははっ。細かい事は気にするな」


 この脳筋男は、ガサツで、無神経で、ガテン系が似合っているのに、何故かシステムエンジニアという職業についている。しかも、AIの分野で有名な博士の助教授というから何かがおかしい。

 俺は別に筋肉愛好家がどんな職業に就こうが構わないと思っているが、様々なジャンルで活躍しているAIの管理にこの男が関わっていると考えると、何時かAIが暴動を起こし人類の敵になりそうで怖い。




「……なあ、茶番劇がずっと続いて忘れそうなんだが、そろそろアライアンスの話に戻して良いか?」


 痺れを切らした繁蔵のおっさんが義兄さんにぼやくと、義兄さんも話の発端を思い出して頷いた。


「まあ、あれだ。俺達はゲームの攻略よりもレイの治療を優先させるという目的があるんだ。繁蔵さん。それでもアライアンスを組む気はまだあるか?」

「もちろんだ。こちらも人の命が救えるかも知れないのなら、喜んで協力をしよう」


 これで『ニルヴァーナ』と『萩の湯』の同盟が決まって、『ニルヴァーナ』からは資金の提供。『萩の湯』からは、もし俺たちが窮地に陥った時に傭兵として無料で参戦する事が決まった。

 そして、アライアンスの契約は冒険者ギルドでしかできないらしく、後で義兄さんと繁蔵さんが冒険者ギルドに行って登録する事になった。




 義兄さんと繁蔵のおっさんが握手をしていると、外が騒がしくなった。


「どうやら来たみたいね」

「ああ……さて、どうなるかな」


 姉さんと義兄さんが顔を合わせて頷き合う。

 どうやら、昨日突然現れたSM嬢、違った、王女様がギルドハウスに来たらしかった。

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