第36話 今晩チョット冒険したいチャレンジャー募集中

「まさかジュレマイス様が来るとは思わなかったわ」


 俺たちに近づいたカタリーナが呟きながら、王女が去った貴族街の方を見ていた。


「さっきのありゃなんだ? 突然現れたと思ったら、くっそ偉そうなセリフを吐いて去って行ったけど高級SM女王か何かか?」

「君、さっきの人達の前でそれを言ったら殺されていたわよ。ジュレマイス様は王族でありながらも近衛騎士団長を務める方で、王族の中で一番人望があるんだから」

「世の中、マゾが多いんだな」


 俺の呟きにカタリーナが呆れた様子だった。


「ロビンは王女様が来るのを知っていたみたいだな」

「ああ、ギルドハウスで貴族派と国王派がにらみ合いになって、戦闘が始まってすぐに慌てて駆けつけたからな。もうちょっと早くここへに来ると思っていたが仲裁が長引いたんだろう」


 ロビンが義兄さんの質問に答えながら肩を竦めた。


「という事は、ギルドハウスは無事なのか?」

「ああ、小競り合いはあったけど無事だ」

「そうか。アルドゥスさんが間に合ったんだな」


 ロビンの報告に義兄さんが安堵の溜息を吐いていた。




「それよりも、さっきのアイツは誰だ? 突然現れたと思ったら一瞬でセシリアを殺して消えたぞ!」


 ギルドハウスが無事だと聞いて安堵している義兄さんとは逆に、ロビンはセシリアを殺したアサシンだった俺に興奮していた。


「アサシンだろ」


 人生と演技が下手糞な義兄さんに任せられず、彼が何かを言う前に俺が答えた。


「あれがアサシンか! 噂は聞いていたけど凄いな」

「遠くで見てたけど、ステキだったわ」


 アサシンと聞いてロビンが驚きカタリーナが発情する。そして、俺がアサシンだと知っているジンが首を傾げた。

 ジンに視線を向けて軽く首を左右に振ると、理解したのか頷いた。だけど、ジンが頷いてからコイツ喋れねえんだったと思い出す。


「ああ、アースで見た奴と同じだったぜ。一瞬で現れて敵を殺すと姿を消す。義兄さんもアイツの事は覚えてるだろ」

「え? あ? 痛って……確かにアイツはアサシンだったな」


 俺に話を振られて慌てる義兄さんの足を隠れて蹴っ飛ばすと、下手糞な演技で頷いた。


「ん? どうかしたのか?」


 その様子を見てロビンが首を傾げる。

 ちなみにカタリーナはアサシンに妄想中で周りが見えていない。

 絶対にコイツは理想の男性を求めすぎて売れ残りと結婚するか、婚期を逃がして毒女になるかのどちらかだろう。


「いや、何でもない。俺達もギルドハウスに向かおう。皆、待ってるだろうしな」


 義兄さんが適当にごまかして貴族街へ足を向ける。

 俺達も彼の後を追い、ギルドハウスへと向かった。




 ギルドハウスの庭の芝は滅茶苦茶に荒らされていた。芝の手入れをしているシャムロックさんがこの状況を見たらきっと落ち込むだろう。

 ちなみに落ち込む理由は、芝が荒らされたからではなく、暴力イベントに参加できなったから。


「なんでこんなに荒れてるの?」

「……小競り合いがあったからな」


 ロビンが答える前に少しだけ間があったことから、荒らした犯人はコイツだと思う。


 ギルドハウスへ帰ると中に居た全員が俺達を笑顔で迎えた。

 見知らぬ人も居たけど俺の知らない『萩の湯』のメンバーだろう。

 何となく『萩の湯』メンバーの大半がおっさんな気がしたけど、こんな酷い親父ギャグみたいな名前のギルドに入る人間は、繁蔵のおっさんと同類のおっさん連中なのだと理解した。


「やっほー動画見てたわよー。三人共凄かったわね」


 姉さんに話し掛けられ首を傾げていると、チンチラが事情を説明してくれた。

 彼女が言うには、広場で戦いを観戦していたプレイヤーがあの戦いをリアル実況でネット配信していたらしい。

 しかも、閲覧者数が凄かったとか……相変わらずネットゲームには肖像権がないらしい。それに出演料もゼロ。


「試し撃ちの時も凄かったけど、やっぱりそのショットガンは反則だわ。ロビンさんとカートさんがピンチの時は心配したけど、その武器一つで形勢が逆転しちゃうんだもん」

「あれはビックリしたよね。だけど、その前にアサシンが現れて何時の間にか『ラブ&ピース』のギルドマスターを倒したのも凄かったね」


 ステラの後に続いて、アサシンの正体を知っているチンチラが俺と言わずアサシンが凄いと褒めていた。

 チンチラは何も言わなくても空気を読む。男にモテるコツというのを彼女は自然と理解していた。


「え? あれって、レ……グゴ!」


 そして、チンチラとは逆に空気を全く読めず異性と無縁のブラッドが何かを言う前に、ベイブさんが鳩尾をえぐるようにボディーブローをぶち込むと彼を担ぎ上げて二階へと消えて行った。


「確かにセシリアが死んで『ラブ&ピース』が烏合の衆に変わり果てたし、私達が勝ったのはアサシンのおかげかもな」

「まあな」


 ロビンがあの時の状況を話すと珍しく演技をした義兄さんが頷いていた。


「それにしても、あんな囲まれた相手を一体どうやったら倒せるんだ? 俄かには信じられん」


 繁蔵のおっさんが呟いたのを聞いて、肩を竦める。


「別にどうやったかは良いじゃねえか。アサシンの気まぐれで助かったんだから」

「がはははっ。確かにその通りだな」


 俺の返答に繁蔵のおっさんが考えるのを止めて笑っていた。

 なるほど……義兄さんと共通する、その単純思考の性格がギルドマスターに必要な性格なのだと理解した。




「まあいいや。今日は色々とあり過ぎて疲れているのに、最後にアホな抗争に巻き込まれてヘロヘロだから眠らせてもらうぞ」


 そう言って自分の部屋に戻ろうとしたら、背後からステラが文句を言ってきた。


「元々、あんたが『ヨツシー』の店でショットガンをぶっ放したのが原因じゃない! あの後、ローラさんから緊急のチャットを聞いて頭を抱えたわよ」

「破壊行動が爆発したから仕方がない、うん」

「意味が分かんないわ……」


 呟く彼女を無視して二階へ上がろうとしたら、ジンが後から付いて来た。


「何? 俺、もう寝るんだけど」

『俺も寝る』


 メモを見て眉をひそめる。


「……もしかして同じ部屋で寝るつもりか?」


 ジンがコクンと頷いた。


「なあ、ジンよ」


 話し掛けるとジンが首を傾げる。


「お前、ノンケがホモと同じ部屋で寝ると聞かされた時の恐怖を分かっているのか?」


 そう言うと、ジンは慌てて首を横に振ってメモを見せた。


『やらない』

「やらないといってもなぁ……信用できないし……」


 悲壮な表情を浮かべるジンがを無視して、階段から階下の姉さんに声を掛ける。


「姉さん!」

「何?」

「客室で空き部屋ってある?」

「今日は『萩の湯』さんに貸し出してるから、満室よ」

「うげ!」


 それを聞いて天を仰ぐ。


「じゃあ、繁蔵のおっさん!」

「なんじゃ?」

「そっちのギルドでホモ居ねえか?」

『ブハッ!!』


 大声で尋ねたら、階下に居た全員が一斉に吹き出した。


「そんな奴は居ねえよ! ……本当に居ねえよな?」


 おっさんの確認に『萩の湯』のメンバーが全員、首を縦に振る。


「そうか健全で何よりだ! ついでに聞くが、チャレンジャーは居ないか? 今晩チョット冒険したいって奴は……居ないのか」


 話している途中で『萩の湯』のメンバーの全員が首を横に振って拒否。


「仕方がねえな、ジンは俺の部屋で寝ろ」

『レイは?』

「外で寝る」


 首を傾げるジンを無視して一階に降りると、暖炉の薪を何本か鞄に入れてギルドハウスの庭へ出た。


 裏庭に出ると薪を地面に置いてサバイバルマッチで火をつける。

 そうすると、例のキャンプ用品セットがにょきにょきと地面から現れた。相変わらず気味が悪いし意味も分からない。

 小さなテントの入り口に『ホモ進入禁止』の張り紙を張って中に入ると毛布に包んで眠りに付いた。




 翌朝起きると何もない場所で毛布に包まれて寝ていた。

 どうやら寝ている間にたき火の火が消えて、サバイバルスキルの効果が切れたらしい。

 ゲームの季節で夏だから良かったが、これが冬だったらゲームで凍死していたかもしれない。

 俺の場合だと、ゲームで凍死して現実で死んだら正にアホの極みだからシャレにならない。


 さて、昨日あれだけ暴れたからレベルも上がっているだろう。という事でステータスオープン!


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 Lv26

 スティールレイピアSTR+3、AGI+6、痛覚倍増付与付

 サバギンレーザーVIT+10


 ・筋力(STR) 7+3=10

 ・体力(VIT) 10+2=12

 ・瞬発(AGI) 6+11=17

 ・知力(INT) 5

 ・器用(DEX) 3


取得スキル

 スキル増加の指輪(+3)

 盗賊隠密スキルのフード付きマント(盗賊隠密スキル+6)

【生存術<Lv.24> INT+2】【危険感知<Lv.24> INT+2】【戦闘スキル<Lv.27> VIT+2】【盗賊攻撃スキル<Lv.27> AGI+2】【盗賊隠密スキル<Lv.22(+6)28> DEX+2】【盗賊窃盗スキル<Lv.15> DEX+1】【盗賊戦闘回避スキル<Lv.20> AGI+2】【突刺剣スキル<Lv.26> AGI+5】【打撃スキル<Lv.22> STR+4】【格闘技スキル<Lv.22> STR+4】【軽業スキル<Lv.23> AGI+4】【サバイバルスキル<Lv.18> INT+1】【ボルダリング<Lv.11> STR+1】


控え

【生産スキル<Lv.20> INT+2】【調合士スキル<Lv.23> INT+2】【毒作成スキル<Lv.23> INT+2】【薬草学スキル<Lv.23> INT+2】【乗馬スキル<Lv.5>】【クロスボウ攻撃スキル<Lv.14> DEX+1】【クロスボウスキル<Lv.14> DEX+1】【遠距離命中スキル<Lv.14> DEX+1】


アクション

 生存術・危険感知・ステルス・目くらまし(唾吐き)・死んだふり・足蹴り・バランス崩し・ホップ・ステップ・ジャンプ・サイドステップ・バックステップ×2・ダブルジャンプ・バックアタック・落下ダメージ減少・腕力UP(小)・早打ち・影縫い・スナイピング・ダブルショット・薬作成・毒作成


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 接近、遠距離ともにがっつり上がっていた。

 レベルも26になっていたから新たなスキルも取得できるけど、常駐スキル枠が限られているから、これ以上は特にいらない。


 昨晩は何も食べずに寝たからバッドステータス状態だった。鞄に入っているキンググレイス風サンドイッチを食べる。

 食には拘らない性格だけど、最近こればかり食べてるからそろそろ飽きが限界点に達している。

 しかも、最近はゲームでメシを食べているせいで現実でも偶に腹が減ってキツイ時があるから嫌になる。

 サンドイッチを平らげると、ギルドハウスに入った。




「あ、レイ君、おはよう。ご飯できてるよ」

「…………」


 ギルドハウスに入っての第一声がこれだ。チンチラの好意は嬉しいがタイミングの悪い女だと思う。


「どうしたの?」


 無言でいる俺にエプロン姿のチンチラが首を傾げる。

 女子高生のエプロン姿は健全な独身男性なら一度は憬れる姿だと思うが、残念な事に今のチンチラは学生服じゃなかった。それが残念だ。


「あーその、あれだ……起きた時にバッドステータスだったから鞄のサンドイッチを食べて、今は空腹じゃないんだ」

「そうなの? 了解、食べたくなったら声を掛けてね」


 謝るとチンチラが手を振って「大丈夫」と言いながら食堂へと消えて行った。

 昨日、ステラからもチラッと彼女の思いを聞いて、俺に恋心を頂いていることは知っている。

 だけど、やはり今の俺はチンチラに相応しくないと思う。寿命もだけどそれ以上に俺の心が壊れている。

 チンチラの後ろ姿を見送って、玄関ホール横のサロンへと向かった。


 サロンに座ってのんびりしていると、ジンが二階から降りてきて、無言で俺の横に座った。

 コイツは男に付きまとわれるノンケの気持ちと言うのを理解しているのか? 気色悪い、悪寒が走る、全身を舐められるような感じになる、の三拍子で良い事なんて何もない。


「ジン、メシは食べたのか?」


 尋ねると首を横に振る。


「食堂に餌があるから食べてこい」


 そう言うと、ジンが不思議そうな表情を浮かべてメモを書き俺に見せた。


『食べていいの?』

「食べなきゃ死ぬだろ。お前、昨日もラーメン屋で同じ事を言っていたな。今まで何を食って生きてたんだ?」

『残飯』

「……よく分からねえが強く生きろよ。ここじゃお前を虐待する奴は居ねえから人権ってヤツを学べ」

『人権?』


 俺にメモを見せて首を傾げる。


「取り敢えず食堂に行って人間が本来食べるべきメシを食ってこい。それが人権を学ぶ第一歩だ」


 そう命令すると、ジンが困惑な表情のまま食堂へと向かった。




 昨日の戦闘でショットガンの弾がかなり減っていたから、タカシにチャットを入れて弾の補充を頼んだ。

 チャットを入れた初っ端にタカシから昨日の戦闘の動画をネットで見たと言われて、さらに自分の作ったショットガンの活躍を見て興奮したと言っていた。

 そして、何故か俺のサインを強請られた。相変わらずアイツの考えていることはよく分からないが、今度会った時にサインをする約束をしつつも、その分の値引きをする。


 タカシとのチャットを終わらせたタイミングで食堂からうちのギルドと『萩の湯』の人達がぞろぞろと現れた。どうやら朝飯を食べ終わったらしい。

 大半のメンバーは食後の運動という名のPvPで遊ぶらしく裏庭へ向かったが、数人のメンバーは俺が居るサロンのソファーに腰を下ろした。

 ジンもサロンに来て俺の後ろに立つ。ちなみにカタリーナは昨日の内に帰ったらしい。


「ジン。別に俺の召使いでも奴隷でもねえんだからソファーに座れ。それが人権を学ぶ二つ目だ」


 ジンが頷いて俺の横に座ろうとする。


「だから俺にくっつこうとするんじゃねえよ。テメエは俺の臭いが好きな変態フェチか? 反対側に座れ!」


 体を引いて文句を言うとジンが反対側に座った。


「がはははっ。面白いな」


 その様子を見た繁蔵のおっさんが笑っていたけど、寝ている間にジンをけしかけてしゃぶらせるぞ!!


「で、そいつは誰なんだ? 『ニルヴァーナ』のメンバーという訳でもないらしいし、そもそもNPCだろ」

「ああ、その何て言うか、成り行きで『ニルヴァーナ』が保護している。名前はジン。口のきけないホモだ」

「ホモなのか……ヒデエ紹介だな」


 繁蔵のおっさんの質問に答えると、ホモと聞いて顔をしかめる。

 そして、今の話にジンが首を横に振っていた。


「何だ?」

『別にホモじゃない』

「は? 嘘だろ」


 メモを見て驚き、再度尋ねると、ジンが再びメモに何かを書いて俺に見せた。


『今まで犯されていただけで、好きで誰かを抱いた事は一度もない』


 その書かれたメモを見て、サロンの空気が一気に凍り付いた。


「その、あれだ……人生楽もあれば苦もあるさ」

「おっさん。もしかしなくても水〇黄門と肛門を掛けたのか? さすがにそのギャグは酷すぎだぞ」


 繁蔵のおっさんに突っ込むと、頭をボリボリと掻いていた。


「ううむ……そうか……空気を和ませようとしたんだがな……」

「それで和むとなぜ思った……」


 おっさんの言い訳に溜息を吐いた。




 食器の洗い物が済んだチンチラとステラもサロンへ来ると、ソファーに座って会話に混ざった。姉さん? まだ寝てるんじゃね?

 その美少女系の二人が会話に入った事で、『萩の湯』の中年親父共の顔が緩んでいた。キャバクラと勘違いしているのか? 朝から下半身を元気にしてんじゃねえよ。

 俺が呆れていると、ステラが俺を手招きしてサロンから少し離れた場所へ連れ出した。


「何の用だ?」

「ネットを見ていたら、昨日のとは別の動画があったんだけど。拙い事になってるよ」

「ん?」


 俺が首を傾げると、ステラがコンソールを開いて他人にも可視化できるようにした後、俺に動画を見せた。

 その動画主は恐らくセシリアのファンだったのだろう。戦闘には見向きもせずに、ギルドメンバーに指示を出しているセシリアだけを映していた。


「なるほど、これがアイドルのファンって奴か。もしかして動画主は女のケツが見たいという理由でギルドに入ってるのか? その下心丸出しの精神が素晴らしい。お前もアイツに負けないように頑張れよ」

「もう、ふざけないでよ。私は別にアイドルなんて目指してないし、ファンなんていらないわ。それよりも見せたいのはそういう事じゃなくて、ここから先よ」


 軽い冗談にステラが文句を言って、動画の続きを見せる。


 動画は俺が空中から突如現れてセシリアを殺した後、逃走して民家の屋根から見下ろす場面が映っていた。


「…………」

「これ、下手したらバレるわよ」

「僕、奇麗な軽戦士だよ。それにほら、フードとマスクで顔は見えてないからセーフ……じゃないのかな?」

「この動画の下にある書き込みを見ても、同じ事を言えるの?」


 ステラが首を横に振って、動画の下のコメント欄を見せた。

 そこには……。


『ついにアサシンが現れた!』

『マジか?あの集団の中を掻い潜って一撃で倒したぞ!』

『アサシン・キル スゲエエエエエエ!!』

『え? 今のって『ニルヴァーナ』の12人目じゃないのか?』

『姿は似てるけど、マントが違う』

『いや、同一人物だろ』

『セシリア様を殺したアサシンぶっ殺す』

『フードで顔が見えない! 誰か違うアングルで撮ってないのか?』


 以下、アサシンの正体についての議論とアサシン・キルへの称賛が入り混じってカオスなので省略。


「…………」

「これどうするのよ。ごまかそうにも、かなりきついわよ」


 無言の俺にステラがため息交じりで尋ねてきたけど、あの時はセシリアを殺せば『ラブ&ピース』に動揺が生まれて勝てると思ってたし、もし逃げたらジンとカタリーナがどうなるかも不安だったから仕方がないと思う。


「あの時、馬鹿ロビンが王女が来るって教えなかったんだから仕方がないだろ。お前もチャットで知らせろよ。そうしたらこんな危ない橋渡らねえし……」

「あー……あの時は私達も色々大変だったから、連絡できなかったんだよね。あははは」


 ステラが笑いながら頭をポリポリ掻いてごまかす様子に溜息が出た。

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