第10話:南房総のSH体験宿泊2(201904~12)
食後、佐藤さんに、この周辺で格安の立ち寄り温泉はないか聞いたところ、山懐にある今日行ってきた温泉位で他は温泉旅館とか温泉ホテルしかないと教えてくれた。買ってきたビールなどを飲んだりして早めに床に就いた。明日は亀田総合病院の見学と鴨川シーワールド、月の砂漠で有名な御宿海岸に行く事にした。
翌朝は、昨晩の残りと、買ってきたトーストと珈琲、紅茶、お茶で朝食をとった。食後ゆっくりして十時前に出発、亀田総合病院へ車で10分、大きく近代的な総合病院だった。中に入ると近代的で、まるでホテルの様な洗練された感じで好感が持てる病院だった。外来も混んでいる様子でもなかった。11時過ぎにクリニックの最上階にあるカフェテリアKai(カイ)で早めの昼食をとった。窓から見える景色は遠くまで見えて、つい長居をしてしまいそうになる程、海の景色がすばらしかった。
鴨川シーワールドは、亀田総合病院の目と鼻の先にあるので、場所を確認後、昼過ぎに、御宿海岸の月の砂漠の像がある海岸へ出かけた。途中で御宿天然温泉元湯の看板が見えたので、帰りに寄る事にした。月の砂漠の海岸まで車で三十分程度で着いた。海岸線を散歩して月の砂漠記念館も見て回わり御宿天然温泉元湯に立ち寄った。
入浴料が八百円と、やはり高い。温泉の泉質も鉱泉を沸かしたもので、それ程のものではなかった。それでも、ゆっくり三十分以上、湯につかった。
午後三時過ぎたので、老人シェアハウスに戻った。御宿のはマンションが多く立ち並ぶエリアだった。帰りは、少し、道路が混雑していて、四時に老人シェアハウスに到着し少しして佐藤さんが来られ今日は鶏のから揚げととんかつを持参してくれた。好きな方を食べてくださいと言うので、まず、ビールを飲みながら男性たちが、
唐揚げをつまんだ。他の人たちも、ゆっくり食事を開始した。
佐藤さんに質問した。雪が降る事はあるのですかと言いう質問に彼女は今まで見た事がないと言った。風は強いが暖かいので、いろんなお花が咲いており、冬の観光客も多いと言った。夏場の暑さを聞くと、それは暑いけれど海からの風があって朝晩は涼しく昼間エアコンつけるが、それ以外は窓を開けてますと答えた。
佐島さんが、単刀直入に困っている事は何ですかと聞くと、そーね、田舎でデパートや都心の様な繁華街がなく、素敵な高級レストランがない事かな、まー仕方ないからあきらめてますがと言った。たまに、東京へ行くことはあるのですかと聞く、たまに平日、東京駅行きの高速バスで出かけ、銀座をぶらつくのを楽しみますと言った。
片道九十分で行けるから楽に日帰りできるそうだ。
佐藤さんに四人でお礼を言い見送った。その晩も、早めに床に就いた。明朝、朝食をゆっくりとり9時過ぎに不動産会社の石島さんと会社の人二人でが訪ねてきた。石島さんが南房総、良い所でしょうと言った。北山さんが欠点は格安温泉がない事位で、その他は問題ありませんと言った。特に亀田総合病院が近いのが特に気に入ったと言った。
今回は時間がなく、できなかったが海釣りを是非やってみたいと言った。防波堤からでも釣れますが、釣り船で釣ると大物がかかるそうですと、笑いながら石島さんが言った。サーフィンもできますよと続けると、サーフィンで腰が痛くなったら亀田総合病院で診てもらえばいいんですねと言うと大きな笑い声が上がった。
今回の宿泊体験を終えて四人は鴨川から東京へ戻った。
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