第4話 みんなが正解と言っているのが正解?

いったい何がパズルの正解の形か分からない。正解を求めようとすれば必ずぶつかり合いが出てきてしまう。

そうなってくると、もう考えることすらイヤになって来てしまいます。

適当にみんなが正解だと思っているのを場当たり的に選び続けていればそれでも済んでしまいます。

安全な箱庭の中でみんなで同じ世界を見ている。ある意味それも理想の心地良い世界。


しかしこころのパズルは人それぞれ。理想な世界だと言ってもいつまでも代わり映えのないと飽きて来てしまいます。

また理想を脅かすものとして違ったパズルを持つ者を箱庭から弾き出したり、

反対に自分が箱庭から弾き出されてしまったり。


ひょっとしたら自分のこころのパズルは、自分に取って心地よいピースだけから作り上げただけなのかも知れない。自分で見つけたピースではなく誰かから与えられただけのものかも知れない。そしてもし悪意を持って作り上げられたピースが混じっていたとしたら、ある時一瞬で自分だけではなく箱庭にいる全員のパズルがごっそり崩れ去っていまうかも知れない。

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