【レベル1の勇者・さらに】俺、レベルMAXだし、別に魔王とか倒してやっても良いけど?
宇部 松清
転生者、異世界を謳歌する!!
……楽勝過ぎる。
何これ何これ何これ。
「うっはぁ――――――っ! 異世界っ! 最ッ高ッ!」
俺はもう何匹めかわからない赤ドラゴンの死体の上に腰かけて、両腕を高く上げた。ここいらじゃ『暁の死神』なんて異名まである、かなりの上位竜らしい。けれども、レベルMAXの俺様、
もう数えられないほどの赤ドラゴン(正式な名前は知らない。っていうか、あえて知らない方が恰好良くね?)を倒してきたが、その度にその辺で腰を抜かして(何ならお漏らしまでしちゃって)る女共が「素敵! 抱いて!」ってな目で俺のこと見つめるんだな。
最初は律儀に相手をしてたんだが、さすがに俺の腰も持たない……というか、ちょっとこの辺の女(褐色肌)に飽きてきたんで、北の方へ移動しようかと検討しているところだ。
北の方は雪のように真っ白な美人が多いらしいからな。ごくり。
そう思って俺は舌舐めずりをした。
いやぁ、異世界ライフ、楽勝過ぎる。こんなことならさっさと死んで転生すりゃ良かったな。チビデブキモヲタの脛かじりニートでも一発逆転だもんなぁ。
うっひょー、ビバ異世界! ビバ新しい自分!
待ってろよぉ~! 俺にベタ惚れのカワイコちゃん達!
あとついでに魔王! まぁ、お前は最後だ。
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