存在と意義

無名の友人

第1話『記憶喪失と天然』

これから始まるのは今からちょっと先の時代のお話

現存資源が少なくなって来たが新たなエネルギーが開発された。しかしそれには深い闇があったのだ…

そしてそんな中1人の少女が砂漠にある古びた町に着いたのであった…


少年)はぁ…

少年は深く溜息をついた、何故なら全くと言って良いほど客が来ないのだ

少年)何だろう…やっぱり治安悪いからかな…

少年の店には水、果物、ナイフ、ガソリンなど様々な物が売っている雑貨店の様な物だ

風が寂しく吹く中1人の少女が

少女)それ…下さい…

少年はいきなり声を掛けられびっくりしたが落ち着いて対応して

少年)は、はいっ!なにをお求めで?

その少女は銀髪で表情に変化が無くまるで機械のような印象を受けるが同時に可憐な人形の様な雰囲気もあり少年が少し見蕩れていたのは内緒である。

少女)リンゴ…2つと…後

少年)あと?

少女)名前…貴方の…名前

少年はまさか自分の名前を問われるとは思っておらず動揺してしまい

少年)あ?え?な、なんで俺の名前を?

少女は当然の様に

少女)話したら…名前を…聞く…それが私

少年は少し驚いたが

少年)俺は…マサトだ

少女)私はリン…

マサト)リンか…いい名前だな

リン)感謝…

リンが笑った様な気がしたその時突然妹の悲鳴が聞こえ

マサト)っ!?ま、まさかっ!

マサトは自分の家の方向へ必死に走った

心臓がバクバクと激しく鼓動して痛みを感じようと走り続け家の前まで着いた時

ドアから血が流れ出ていて

マサト)あぁ…母さん…父さん…アカリぃ…

その場で泣き崩れるしかしそのせいで背後に迫る斧に気付かず頭に当たろうとしたその瞬間

金属と金属がぶつかる独特な音が鳴り

マサトが振り返るとそこには華奢な腕で長い刀身の刀で斧を防いでいて

マサト)…何で…俺を

リンにそう問うと

リン)困った人は助ける…そうじゃないの?

マサト)…え…な、何で?

このご時世に人助け?何で?

リン)それが…私の…生きる…2つの理由の内の…1つ!

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