孤独の天使

第1話 エピローグ

どうして私は1番になれないんだろう。気付けばいつも二番煎じみたいな敗北感と世の中のカスみたいな、そんな気分を背負っている。そんな私は一体何なのか過去を振り返る度、私の立ち位置についての世の中の不平等さと刹那的な甘い思い出がフラッシュバックして、私を苦しめる。

新しい出逢いをすると、何故か私の心は更に空虚になる。人はそれぞれ個々のストーリーを持っていて、そのストーリーを知れば知るほど、何だか、消えたくなる。

気づけばいつも独りぼっちで、いつまでたっても心が豊かになれない。期待した人は大抵やんわり裏切られる。

それでも生きている限り、希望は失いたくない。最後が来るまで、どれくらいの幸せとどれくらいの愛と出会えるのだろうか。

この、空虚な心を……ブラックホールに沈ませないように。