銀杏切り
会ったのは我が幼きころ
色付く思い出、踏まないように
会ったのは我が朝の下
いつも通る、君を見送る
会ったのは我が沈む前
小さな鍵が水面に落ちた
形あることも恐ろしい
形ないことも恐ろしい
ただ痛かったのだ
いつ切られるかわからない
乾いた影が写すのは
確かに私だったもの
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