常夏(とこなつ)

選びたかった

求めていた

砕かれた器に浮かべる花を


摘み取られて小さくなった

慣れないことに苦しんだ


それでも何かが足りなくて

大切にするにはあまりにも

行き場のない塊を並べた


私の手に吸い付いて

見透かすようなその素振り

私の背を刺し縫い止めて

終わった恋へ、蝋燭を


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