同人誌の原稿を書きなぐる日々~大槻ケンヂ・アンソロ本
表題で「書きなぐる」と言ってはみたものの、そんなに勢いのある執筆ではなかったりする。ちょっと表現を盛ってみたまで。プロットなんてできないのだ……アレやコレやと考えながら、相変わらず一歩一歩ふみしめるような執筆だ。
という訳で、同人誌の原稿を書いている。
なんか同人誌って響き、いいよね。いまや同人誌と言えば、漫画同人誌を指すのだろうけど、尾崎紅葉の『我楽多文庫』から始まる文芸同人誌の流れこそが正統……なんて話はどうでもよくて、正岡子規や夏目漱石なんかも同人雑誌から出てたりするし、芥川賞の対象だって各新聞・雑誌・同人誌に発表された作品なんだから、ノミネートされる可能性だってある訳だし……同人誌で小説を発表すると、可能性は大きく広がるよね! ……って、いや、まぁ、そんな高尚な小説を書く訳でもなけりゃ、書ける訳でもないんだけどさ。
寄稿する同人誌は、オーケンこと大槻ケンヂのトリビュート誌。四人のオーケン好きが集まって、本を作ってしまおうという企画。
オーケンだって作家なんだもの。星雲賞を、二年連続で獲ってるんだもの。参加者みんな、オーケン作品大好きだしね……なんかさ、とんでもない同人誌になりそうだよね……これ。
まず、メンツがヤバい。
主宰は鮫映画を語らせれば右に出る者はいない、数々の同人誌を世に送ってきた斉賀 朗数さん。そしてバーグさんに認められたカクヨムgoodレビュワー、江戸川台ルーペさん。そして第四回カクヨムコン・キャラ文芸部門の覇者、キタハラさん。どうよ、このそうそうたるメンツ……いいのかな、俺。このメンツの中に居ても!?(汗)
斉賀どんは、ボースカ書くって言ってたかな……。キタハラさんは、釈迦で戯曲やるんだっけか……。ルーペさんは……何回も聞いたはずだけど、思い出せないし!! (さっきキタハラさんが教えてくれた。絶望先生的な林檎もぎれビーム的な軸がブレてるアレだ!)
そんで俺は、ステーシーを題材に書くことにしたよ。
そう、あのステーシーだよ……映画化されて、海外の好事家の間でカルトな人気を博している(オーケン談)あのステーシー。映画に内田春菊や筒井康隆が出演していて、思わずコーヒー吹きそうになったアレ。
十五~十七歳の少女が、つぎつぎと人を喰らう死体になるのです。ステーシーとなった少女を、愛する者が切り刻んで再殺するのです。血みどろです。スプラッタです。そして切ないです……。
またとんでもない題材を選んでしまったと少し後悔してるんだけど、試しに五千文字くらい血みどろスプラッタ書いてみたらそれなりにハマったし、調子にのってまた五千文字くらい百合エッチ書いてご満悦だったんだけど、冷静になってから推敲してみたら「コレ書いたやつ、頭おかしいな」って感想しか出てこなかったし、でも考えてみれば書いたの俺じゃんって思って打ちひしがれてるところ。
久しぶりにと言うか、初めてというか……真剣に書こうと気合い入ってる。だってもしかしたら、憧れのオーケン先生が手にとって、俺の書いたステーシーを読んでくれるかもしれないじゃない。もしかしたらオーケン先生に認められて、俺に以後の執筆を任せてくれるかもしれないじゃない。そしたら江戸川乱歩の続編書いて、太宰治の続編書いて、新約聖書の続編書いて、文学賞もらっちゃうかもしれないじゃない。そして銀座でドンペリごくごく飲ってたら、嫉妬に狂ったオーケン先生が銃持って殺しに来るかもしれないじゃない……って、それ『文豪ボースカ』の歌詞やん! 特撮ファンにしか伝わらんやん!
はい、という訳で、鋭意執筆中です。
問題は、締切が目前に迫っていること……おかしいなぁ、だいぶ前からお話をいただいてたはずなのにな。時間が削り取られている……気をつけろ! スタンド攻撃だ!!!
ふざけている場合ではない……頑張りますです、はい。
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