中者《なかもの》の凡そ:或いは、AOO(頭のおかしいおっさん)の生活と意見
どんどこ忘れていきますね、何でも。だからそんなに長いものは書けないと思うんですよ、繋がりがあって。そうは云っても、なんだかんだありますよね、流れ的に。朝ってこともないんですよ、誰かが撮ってる訳でもないですし。どうにもこうにも設定温度は難しいです。それにしても、おかしな天気は続くし、くたばれ天変地異!
昔の映画です。
――ベッドに横たわっている女。瞼は閉じられているが、眠っているかは定かでない。鼻筋のアップ。睫毛。眉間から額へのカーブ。喉元から鎖骨、胸。微かな動き。呼吸はしているようだ。
理由はね、判ってるんですよ大体。けど、片付けるのが厄介で。打ち倒すと云うか、遮る必要があるので、こういう場合。そこのところを巧く扱わないと余計ややこしいことになるって、経験的に知ってますから。双子じゃないんですけど、たまには欲しいですよ。バンドとかもやりたい気分になったりしますし。殆どスパムかと、勘違いする可能性も考慮してですね、一応その辺りには気をつけてるつもりで、寝ないんです。だって三時間先のこと、判んないじゃないですか。起きてるか、お腹減ってるか、死んでないかとか色々。判ったり判んなかったり判んなかったり、そういうことです。
哀しいッスね、顔が見えて。「枕は消耗品」って手帳に書いてあって、どう考えても自分の字なんですけど、後ろに(仮)ってつけました、青で。
暑いんだか寒いんだか、いや寒かぁないんだけど、ついそう云っちゃうんです習い性で。花火がね、大会やってまして、まぁ中止んなったんですけど、行ってたんですよ気持ちは。90年代の話です。同級生の二つ上のお姉さんがいまして、C美さんってことにしときましょうか。そのC美さんのことが好きだった訳です、平成一桁頃。SMAPが六人だった時代と云ってもいいかな。まぁ、いいか。
夏休みに盆踊りだかお祭りだかがありまして、その年はやりましたよ、花火。二つ違いますから、もう学校では会えませんで、そういうイベントでもないとなかなか顔も見らんない訳です。市井由理みたいな感じと云えば、少しは雰囲気が伝わるでしょうか。まぁ、見た目のことはやめときましょう。
どこに向かうんでしょう、この話……。
要はのらりくらりってことでして、皆さん。着地はしそうにないんですよ。しかし、必ず終わりは来る筈で、未だ死んだことがない人くらいには、未だ語り終わっていない話もあるとは思うんです。その内の一つです。続けますか。で、そのC美さん、市井由理似のC美さん、これまた二つ上の野球部のK先輩と付き合っていたらしいんですが、どうも最近別れたらしい。伝聞が多いのは仕方がないです。最近と云っても、ドラマの視聴率が20%を超えるのがそう珍しくなかった頃の最近です。あの夏休みの、騒がしい夜の。割と晴れていたとは思いますが、何せ星空ですから。後は電飾やら、そういうライトの類い。同級生の、C美さんの弟にも会ったんですが、そいつのことはあんまり憶えてません。浴衣だったと思います。自分は一人でした。夜なのにサンバイザーをつけてました、白いタオル地の。たこ焼きを食べた後の、パックを捨てるところを探していた時、はっきりと項が目に入りました。こんなにも鮮明に、項のことを記憶しているのはこの瞬間だけになるでしょう。先のことは定かじゃありませんが。最初は誰か、判りませんでした。左手にブルーハワイのかき氷を持っているのが見えて、その後です。直ぐ前で会話しているのが、野球部のK先輩だと気づいたのは。C美さんでした。距離は屋台三つ分くらいだったでしょうか。今更確かめる術も、その必要もありませんが。少し向きが変わって、笑っている顔が半分だけ半分だけ……。
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