本の虫に花束を
男子高校生観察日記
プリザーブドフラワー
「眉目秀麗」「頭脳明晰」「品行方正」
俺は四字熟語が大嫌いだった。
たった漢字四文字で人を褒めようとするこれらの記号の羅列はただの媚びの安売りにしか見えなかったのだ。
しかし、これらの羅列はまるで切っても切れないツタのように物心ついたころからずっと俺に付き纏い、完璧というイメージに俺を縛り付けた。
――あの時、一冊の本と一人の男がこのツタを引きちぎるまでは。
今から少しだけ、俺が心の中に大事にずっと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます